[2017.04.01]
久しぶりに即身仏さまのお話しを記したいと思います。たぶん、よほど即身仏さまの事調べている方でも、意外と知られていない方に頓入坊という方がいるらしい…。らしいというのも、発掘されてない訳で、その入定塚が残っていると言われていて、私もその地には足を踏み入れた事もないんですけどね…。
新潟県柏崎市の北のはずれ、出雲崎町に近い日本海の海岸に観音崎という灯台があって、椎谷という集落があるらしいの…。そこに越後三十三観音霊場の番外、椎谷観音という所がある。仁王門をくぐると、参道はかなり険しいみたいですが、全部で300段の石段を登ると、観音堂が建っているそうで、正しくは椎谷大辻山観世音と言い、境内にはこの付近を統治していた一万石の堀家の遺品を納めた宝物殿もあるそうで…。
普段は無人か留守番の方しかいないようなのですが、華蔵院という真言宗のお寺が管理しているみたいなんですが、その石段の途中に「頓入坊入定の窟」と「頓入沙弥碑」と彫られた石碑があるそうで…。
古い書物によると、牧内大八郎という人物がこの地で即身仏になっていると書いてある書物もありますが、この牧内大八郎という人物はいないようで…ただ、まるっきりの虚偽か?というと、そうではなくて、その人物の正しい名前は巻口清八という人物が仏門に入って、入定塚にある頓入沙弥となったらしい…。
その「頓入沙弥碑」によると、天明の頃、正明寺部落という所に巻口清八という者がいた…。性格は剛毅で力強く、ややもすると粗暴のふるまいがあったため、周囲からは嫌われていた。ところが、やがて自分でもそれを反省して椎谷観音に帰依するようになり、頓入と名を改めて僧籍に入った。
頓入坊は深く全非を悔い、何か有意義な仕事がしたいと思い立って、観音堂の参道に石段を作る事にした。そこで、毎日托鉢に出た帰りに海岸から手ごろな石を探して担いで登り、一つずつ石段を築いて行った…。18年間、彼は少しずつ働いて、ついに独力で現在残っている三百段の石段を完成させたという…時に天明八年(1788)五月だったそうで…。
こうして生涯の事業をたった1人でやり遂げた頓入坊は、翌寛政元年6月16日、参道の途中の見晴らしの良い場所に石窟を作り、そこで入定したと言われている…。
昔、日本ミイラ研究グループに属している方たちが、是非に頓入窟を発掘させて欲しいという話はあったそうなんですが、掘って即身仏が出て来たらいいけど、もしそうでないと入定者の名を汚す事にもなるし、檀家衆と相談して断ったという…。たとえ即身仏が出て来たとしても、その後の保存のために莫大な費用もかかる訳で…。その辺りが、発掘されなかった即身仏や入定塚がある理由なんでしょうね…。
[2017.03.15]
日本史上、最恐ともいえる天神さま…。平安時代、菅原道真は、時の藤原氏の陰謀によって京都から現在の福岡県太宰府へ左遷される事になった…。その地で亡くなった道真は怨霊になって、京の都や朝廷に様々な天変地異を起こす事になって、神様として太宰府天満宮に祀られるようになったのは有名な話ですよね…?
[2017.03.01]
万物に魂が宿る!と考えて来た日本人は、言葉にも霊的な力があると信じて来た…。これが「言霊」の考えですよね…。言葉の音に意味を持たせて、好んだり忌み嫌ったりして来ましたが、その最もたるものが「数字」ではないでしょうか?
[2017.02.15]
マイアミとプエルトリコとバミューダを結ぶ”魔の三角海域”をバミューダ・トライアングルと言われ、過去に多数の航空機や船舶が謎めいた消滅、失踪を遂げて来た事は、皆さんもよくご存じの事と思います。現在でも恐れられるその海域の伝説に、2015年5月に驚きの新事件が加わった…。
[2017.02.01]
2015年、福岡県にある沖ノ島が、世界遺産の候補として選出された。玄界灘に浮かぶこの孤島は、島全体が神域となっており、神官一人が交代で守護している。一般人は5月27日のたった1日だけ上陸が許されるんですけど、それも”男性に限ってで、人数も200人”ほどと制限もされている。女性の立ち入りは一切認められない!現代に残る「女人禁制」の地は、国外からは性差別と思われるのではないか?世界遺産にふさわしいと認められるだろうか?…とにわかに議論が沸き上がったという…。
[2017.01.15]
第二次世界大戦前夜の1936年、ハンガリーを中心にヨーロッパで大ヒットした曲があった…。シャンソン歌手ダミアが歌った「暗い日曜日」という曲…。時世を感じさせる暗く物悲しい歌詞は、ドイツでナチスの政権が始まり、ヨーロッパ全土に物々しい暗い影が迫り来る様を思わせて、当時の人々の共感を得たのではないか?と言われている。
[2017.01.01]
明けましておめでとうございます。
本年も、むしゃなび及び占いスペース タリズマンをよろしくお願い致します。
最近、全然見かけなくなりましたけど、獅子舞ですわ…。獅子舞の獅子に子供の頭を噛んでもらうと魔除けになって、その後にご利益もあると、日本では広く信じられて来た。これは一説には、噛む真似をしてもらう事で、その人の持つ厄災を噛みとってもらえるからという。まぁ、獅子は、邪気が食べ物という訳ですわ…。
[2016.12.15]
今年最後ですけど、久しぶりに北海道ネタを…。アイヌの伝承で、レブンエカシとアッコロカムイというUMAというか、怪物の名前聞いた事ありますかね?レブンエカシという名前は、アイヌ語で「沖の長老」を意味する。この怪物は、海に棲み、一度に8頭ものクジラを丸呑みにするのだそうで、その姿については、はっきりした事は分かっていない。クジラとしてイメージされる事が多いようですけど…。
[2016.12.01]
トム・クルーズが主演した映画「マグノリア」を見た方は覚えていると思いますが、天から雨のごとくカエルが降り注ぐシーンがあります。これはファフロッキーズと呼ばれ、意外と頻繁に報告されている現象でして、一番多く降ってくるのは魚とカエルですけど、他にも石、ワニ、亀等、様々で…。
[2016.11.15]
ヤマタノオロチは、日本最古の歴史書というか書物である「古事記」や、奈良時代の歴史書「日本書紀」等に登場する大蛇の怪物ですよね?8つの頭と8本の尾を持っていて、8つの谷と8つの峰を覆うほどの巨大な姿をしていたという。目はホウズキのように赤く、背中には苔や木が生えていたと伝えられています。毎年、娘が1人生贄に捧げられていたともいう…。