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[2017.01.01]
■獅子舞
 明けましておめでとうございます。 
 
本年も、むしゃなび及び占いスペース タリズマンをよろしくお願い致します。 
 
最近、全然見かけなくなりましたけど、獅子舞ですわ…。獅子舞の獅子に子供の頭を噛んでもらうと魔除けになって、その後にご利益もあると、日本では広く信じられて来た。これは一説には、噛む真似をしてもらう事で、その人の持つ厄災を噛みとってもらえるからという。まぁ、獅子は、邪気が食べ物という訳ですわ…。 


 あるいは、地方によっては「噛みつく」ことから「(福の)神が憑く」という事で縁起が良いとされているところもあります。 
 いずれにしても、正月や季節のお祭りの際には、獅子舞に幼い子供の無事な成長を願って頭を噛んでもらう姿が見られるのはこのためですよね…。 
 
 獅子舞の起源は、古くは古代国家シュメールと言われていますが、一説にはインドとされている。インドの地方の遊牧民や、農耕民の信仰として神に崇められていたライオンを偶像化させたものが獅子舞の始まりと一般的に考えられている。 
 
 やがて紀元前の5世紀頃に仏教が誕生すると、獅子信仰は大きな転換期を迎え、当時は、開祖ブッダの像をつくる事が戒律から許されていなかったために、初期仏教ではブッダの代わりに丸い形の大法輪や足形の仏足石、あるいは獅子形の彫刻をシンボルとして祈るようになったのさ…。 
 
 獅子は梵語でシンハプルと言い、獅子の吠え声に動物たちがひれ伏すように、ブッダの言葉には全ての人々がひざまづくという意味で、ブッダの言葉、つまりは仏教の教えを「師子吼」(ブッダだから「師子」と書く)と称したらしい…例えば、シンガポールという国名は、このシンハプルから来た名前で、かつてシンガポールが仏教国であった事の名残ですしね…。 
 
 その後、仏教が諸国へ伝来するようになると、獅子信仰も一緒にチベット、中国、東南アジア一帯へと伝わって行った。沖縄のシーサーも、神社の狛犬も、日本画の唐獅子もその発展形とも考えられているが、「遠野物語」で有名な柳田國男さんは、異論を唱えている。 
 彼によると、獅子舞について論究した先行業績を見る限り、決定的といえるほど根拠が明白でない事と、インドの獅子と明らかに違うのは、獅子頭に鹿同然の角がある事を挙げている。つまりは「遠野物語」にも述べている日本古来の鹿踊(東北の岩手の辺りで、長い角のある鹿頭を被り、胸に太鼓をつけ、手にバチを持って舞う)こそが獅子舞のルーツだと指摘する方もいる…。 
 
 獅子舞には大きく2系統があり、獅子の頭につけた胴幕の中に2人以上の人が入って舞う「伎楽系」(西日本)と、獅子の頭を被り胸に太鼓を付けた1人立ちの舞で、太鼓を打ちながら踊る「風流系」(東日本)がある。 
 
 中国では、獅子信仰が伝わる以前から「き頭」という呪物を祀っていた。き頭とは悪霊祓いや豊作等をもたらす神の頭で、たいへん醜く不気味な顔をしてるという…そのため古代では、死者の頭を使っていた事もあった。実際、ラオスの旧正月に行われる獅子舞の獅子頭は、死者の顔に似せてつくられている…。 
 
 獅子はザンバラ髪のような体毛に大きな目と口、鼻の穴も巨大で、バリ島の獅子舞は「バロン踊り」とされて、獅子の他に魔女も出て来て、両者は激しい死闘を繰り広げる。 
 
 実は、日本の獅子舞も、古来はとても激しかったらしく、東北地方では獅子頭を”権現さま”と呼び、あくまでも信仰の本体であって、祭具や伎楽ではない点が重要でして…。 
 秋田県仙北郡北楢岡村(当時)の耳取橋というところでは、村の龍蔵権現獅子頭が神宮寺八幡社の獅子頭と戦って、相手の耳をちぎって取ったという話が残っているが、全国的にも”耳取り”という地名が存在するのは、獅子舞の命をかけた真剣な戦いの話に由来している。日本人にとっては、神は奪い取る災禍にもなり、功徳を積む利益にもなるのさ…。 
 
 獅子舞やってないですかね?今年の一発目、頭かじられたいですわ…。 
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PROFILE
タリズマン・マスター
タリズマン・マスター
1995年から、この伊達市に、占いスペースを開き、運命アドバイザーとして占いをおこなっています。  
札幌、苫小牧など、遠方よりお越しになる方も、多く占わせていただいています。  
 
占いに使うアイテムは、タロットカード、占星術、など、多岐にわたりますが、アイテムをガイドとして使いながら、霊感によって、その人の本質を霊視します。  
この仕事についたのは、運命だと思っています。 
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