■呪符
呪術と言っても呪いのための呪術ではないですが、呪術のための道具、そしてお守りとして不可欠な物として呪符がある…。これは霊符、神符、秘符、護符等とも呼ばれ、お寺や神社等で出してくれるお札もまた、呪符です。いずれもそれぞれの社寺が伝承の秘法に則って、その呪力を乗り移らせたものですよね?
呪符は、日本では4つに大別されるのですが
修験道系=奈良時代の山岳修行者・役小角によって創始されたと言われるもので、日本古来の神道に中国の道教、インド古来の密教等を絡ませて、これに民間の土俗信仰を配したもの…これは「救急如律令(すみやかに去り、滞るなかれ!という意味)」の文字を入れ、それぞれの祈願ごとに符形(呪力を図面化したもの)が加えられている…。因みに「鎮宅七十二霊符」等の古くから残る道教系や陰陽道の呪符も今ではこれに分類されている。
仏教系=主に密教から生まれたもので、仏の力や真言を示すサンスクリット語や絵等が使われます。
神道系=神社から出されるお札の事。ほとんどは神様の名前と神の印が使われますが、一部、神代文字(日本古来の文字と言われるもの)を配したもの…。
欧米系=ペンタグラム(五芒星章)やヘキサグラム(六芒星章)にサークルを加えたものが多く使われる。

御守に用いられる物体は、時代や国によって様々ですが、特定の石や植物の根、動物の角、貴石等…例えば、古代エジプトでは死者が死後の世界で正しい裁きを受けられるようにと、スカラベと呼ばれる甲虫の一種をかたどった御守をミイラと共に埋葬した…。スカラベをあしらった御守はまた、首飾り等にも付けられている…。
今でもよく用いられる御守としては、鏡がある…。鏡には古来、魔除けの力があると信じられていて、反射する光によって妖魔を退散させる事が出来ると信じられて来た…。
穢れを祓うとされる塩、鈴の清涼な音も、悪霊を追い払い、憑き物を落としてくれるとされているし…。
