■東尋坊
福井県の北側、日本海を望む海岸線に、奇岩の連なる観光地「東尋坊」がある…。柱状節理と呼ばれる、まるでところてんを押し出したかのような五角形や六角形の柱状の岩が一帯にひろがり、まるで鬼の棲家のような壮絶な眺めを展開してますわ…。有名な話ですけど、ありがたくない自殺の名所としても有名ですけどね…。
この東尋坊、元々は人の名前なのさ!その昔、数千人もの僧を擁していた平泉寺(勝山市)に、東尋坊という名前の、怪力で手のつけられないくらいの乱暴者の僧がいた…。その傍若無人ぶりに手を焼いた他の僧たちは、東尋坊を抹殺する事を決意!寿永元年(1182)4月5日、断崖の上に彼を誘い出し、一緒に酒盛りをして、前後不覚になるまで酔わせた…

ただ、東尋坊もただでは死なない!彼が波間に沈むや否や、一天にわかにかきくもり、雷鳴が鳴り響いていきなり車軸を流す様な土砂降りの雨が地面に叩きつけられるように吹き荒れた…。そしてついには、覚念も東尋坊と同じ断崖絶壁の上から海へ落ちて行ったという…。
それからというもの、4月5日になると、東尋坊の無念がなせる業なのか、この海岸は嵐が吹き抜け、海は荒れ狂う!漁師たちはひたすら東尋坊の怒りが収まるのを、息を潜めて待つしかなかったらしい…。

現在観光名所として東尋坊有名ですけど、この世のものとは思えないその光景は、謀殺された僧・東尋坊の怒りた怨み、やるせなさが作り上げた奇跡なのかも知れませんね…。心が病んでいるいる時は、引っ張られても困りますから、行かない事をお勧めする場所ですわ…。