■日蓮聖人
私は法華宗の人間ではないですけど、法華宗を開いた日蓮って、すごい人だと思いますよ…。日蓮は、貞応元年(1222)2月16日、小湊片海の地に生まれた。誕生の瞬間から神秘的な伝説に彩られた人物で、庭先から泉が湧き出して産湯に使ったという「誕生水」や、日蓮の誕生によって浜辺で時ならぬ青蓮華が咲いたという「蓮華ヶ渕」、海面に大小の鯛の群れが集まったという「妙の浦」、以上3つの摩訶不思議な話が伝わっている…。
これは、「三奇端」と呼ばれている。日蓮の生家跡には、直弟子の日家上人が建立した誕生寺があって、現在も、日蓮宗の大本山として全国の信徒や観光客が参拝に訪れている…。

日蓮が宗教家として日本史の中で際立っているのは、他宗派への攻撃も辞さない闘争性と、時の権力者をも恐れない社会への警鐘とを、宗論と布教活動の中で大量に持っていた事ではないでしょうか?仏教の導入早々から神仏混淆が進み、念仏や禅等、新しい仏教が相次いで誕生した鎌倉時代でも、他宗の考え方にはおおむね寛容な宗派が多かった。日本宗教史において、この日蓮の個性は際立ったものがあり、その強いカリスマ性から、後の時代にも結束力の高い教団形成が行われた。現在に至るまで、多くの分派や信徒団体を形成し、独特の宗教観を築いている…。

一度は、腰越龍ノ口刑場(現藤沢市片瀬、龍口寺)に引き出され処刑されかかるのだけど、処刑の直前、振り上げた刀が折れるという不思議な事が起きて中止となった…怖くなったんでしょうかね?日蓮の「種種御振舞御書」では、この件は「江の島のかたより月のごとく光たる物まりの様にて、辰巳の方より戌亥の方へ光渡る」と記され、球電現象らしきことが起こったとされている。その結果、「太刀取・目くらみたおれ臥し・兵共おぢ怖れ」ると伝わっている。また、他国からの侵略がある事を予言していて、「蒙古襲来」で、予言は現実のものになった…。
後に、身延山で著述と後進の育成に努めたが、弘安5年(1282)、中山法華経寺に行く途中、池上本願寺で病のため没した…。死後、皇室より日蓮大菩薩と立正大師の諡号を追贈されている…。
