■護法祭
日本には、変わったお祭り多いですけど、岡山県には、死をかけたお祭りが現存している。8月14日から15日にかけて行われる護法祭って知ってますかね…?県内の各所にある寺に伝わる行事なんですけど、最も有名で古いものが美咲町の両山寺のものだそうです。
この祭の主役は、地域の村人から選ばれた男なんですけど、彼は護法祭の1週間ほど前から寺に篭って、何度も水垢離を行い、神様の宿る近くの山頂へ参拝を繰り返す等の身を清める…。そして祭当日の深夜に寺の本尊である護法善神が、彼に憑依する…。神に憑りつかれてある意味トランス状態になった男は”護法実”と称される。または護法さまとも、これがなまってゴーサマとも呼ばれて、祭りそのものを指してゴーサマともいうようで…。

この時、人々は必死で逃げ回る!悲鳴や泣き声も上がる!遊びではなく、マジなのさ!本物の恐怖から来る叫び声がこだまする!寺一帯はパニック満載に陥る。実は、護法実に捕まると、”3年以内に死ぬ”と言われているからでして…。
これが、迷信等ではないのさ!岡山県の各地では、護法実に捕まった親族や友人が、しばらくたって命を落とした…という話がいくらでも転がっているのも事実でさ…また、護法実を転ばせようとしたり、からかったりする者にも、やはり不幸が訪れるらしいの…。事情が分からない子供たちが、護法実を囃し立てようものなら、周囲の大人たちは本気になって叱り飛ばす!畏怖の対象なのは間違いない!
祭りの参加者は皆、護法実のトリッキーな動きや人間離れした運動能力に驚いて、本当に何者かが取り憑いているに違いない!と実感するんだと…。この圧倒的な力の前に、やっぱり捕まってしまう者も絶対いる訳さ…。するとすかさず、両山寺の僧侶が現れ、お堂の中でお祓いを施すそうなの…。こうしたら死ぬ事はないそうですが、それでも向こう3年は事故や病等に用心しなくてはならないようだけど…。

これは、リアルな話なんですけど、近年、そんな不心得な人物が4人いたそうなの…その内、3人は1年以内に亡くなったそうですよ…。