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[2018.10.01]
■穢れ
 日本人の中のしきたりでは、必ず「穢れ」という概念がつきまとう…。それはもちろん外面的、衛生的な汚れではない訳で、内面的、霊的に不浄な状態を指す…。さまざまな理由で穢れてしまった心身は、清めや祓えによって浄化しなくてはならない…。その行事こそが、ひな祭り(ひな流し)だったり、冬場や夏場の大祓だったりする。節分や端午の節句も同様ですよね…? 


 まぁ、季節ごとのイベントに結び付いているのさ…。今まではお祭りとなっているものも多いですが、穢れとしては決して、忌避するだけのものではない…。 
 普段の日常生活の事を、日本人は「ケ」と呼んだらしい…。「ケ」の暮らしを送って行く中で、病気にかかったり、季節の境目で体調を崩したり、また人の死に直面する事もある。これを「気枯れ=ケガレ=穢れ」と呼んだ。人はケガレを祓うため、季節ごとの神社での祭礼に赴いた。これが「ハレ=晴れの日」なのさ…。冠婚葬祭も「ハレ」にあたる。つまり、日本人の考えではケ➡ケガレ➡ハレ➡そして日常であるケに戻る…というのは一つのルーティンであって、自然の流れというか、生活そのものなのね…。穢れとは、ハレを生み出す土壌に他ならない。暮らしに変化をつけて四季を楽しむ知恵がそこにあるのではないでしょうか…? 
 
 穢れから生み出される、神が宿る道具の一つがハタキや箒、熊手等、掃除に使う道具は、生活に必須なものであるのに「穢れを集める呪具」として忌み嫌われて来た面もある…だから掃除用具を作る仕事には被差別部落の人々やサンカといった非定住民の人々が従事していたともいう…。 
 
 この箒や熊手が江戸時代の頃から「穢れを掃き、罪を清める」とされ、また「運をかき集めてくれる」と、商売繁盛の縁起物にまでなった。今や酉の市の名物ですしね…。酉の市の出店の中で熊手がよく売れていた事がルーツだという説もある…。 
 日本神話に「神産み」という伝承がありますが、イザナギ、イザナミの両神は日本を創る多くの神々を産みますが、その中でイザナミは命を落とす。イザナギはイザナミ恋しさと会いたさに黄泉の国まで出向き、穢れを負う…。このため禊をした際に産まれた神様が、アマテラス大神でありツクヨミでありスサノオですよね?浄と不浄のサイクルは、神話の時代から受け継がれたものなのではないでしょうか…? 
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PROFILE
タリズマン・マスター
タリズマン・マスター
1995年から、この伊達市に、占いスペースを開き、運命アドバイザーとして占いをおこなっています。  
札幌、苫小牧など、遠方よりお越しになる方も、多く占わせていただいています。  
 
占いに使うアイテムは、タロットカード、占星術、など、多岐にわたりますが、アイテムをガイドとして使いながら、霊感によって、その人の本質を霊視します。  
この仕事についたのは、運命だと思っています。 
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