■血
赤という色は、心理学的に人間を興奮させたり、食欲を増進させたりする効果があるそうで、スペインの闘牛や四国土佐の闘犬に狂喜乱舞する土地もあれば、 ボクシングやプロレスの流血シーンに興奮を覚える人も多いようです。また、ステーキで血のしたたり落ちるようなミディアム=レアを好む方も多いようで す…。 人間って本来、血の赤に魅せられやすい動物なのかもしれませんね…。今回の「ちょっと不思議なおはなし」はそんな血の赤に魅せられた歴史上の人物を 何人か紹介しようと思う…。
血と聞いてまず思い浮かぶのが吸血鬼「ドラキュラ」ではないでしょうか?「ドラキュラ」の物語はフィクションだと言われてますが、そのモデルになった人 物はしっかりいるようです。

12世紀トランシルベニアの王・ウラド=ツェペシュがその人で、「ドラキュラ」の直接のモデルだそうです。今でも彼はトランシ ルベニアでは英雄なんですが、その理由は当時、トルコの大軍が彼の領土に攻め込んで来た時、彼は少数の兵でそれを何度も追い返したからだそうです。でも、 それからの所業が人間の理性を超えたもので、自分の城に通じる道や戦場に、捕らえたトルコ兵を”串刺し”にしてズラーッと並べたんだそうです…。
それを見 たトルコの大軍は恐れをなし、彼の領土への進行を中止したと言われています。自分の領土・国民を守るための苦肉の策だったのかも知れませんが、ちょっと理 解に苦しみますわ…。”串刺し公”生きたまま人を串刺しにした男=ドラキュラとなったんでしょうね…。
血に取り憑かれたといえば1400年代の「青髭公」ジル・ド・レエを忘れてはいけません。フランス百年戦争にフランス元帥としてジャンヌ・ダルクと共に 多くの戦場を駆け回り、数々の華々しい武勲を立ててきたジルは1431年、魔女裁判で少女将軍を焼き殺されると、戦場で戦う事でしか能がなかった彼は黒魔 術に没頭し、夜な夜な魔方陣の中でさらって来た少年少女を乱暴し、ハラワタを抉り出すと、その血の海の中で恍惚状態になったと言われています…。

血に飢えた人物は何も男ばかりではありませんで、17世紀末のハンガリー人、エリザベス・バートリー伯爵夫人は少女や処女の血には自分を若返らす能力が ある!と信じていた…。彼女はアイアン・メイデン(鋼鉄の処女)という拷問機械を使ってその血を集めたらしいのだが、この鋼鉄の処女なる拷問機械が異様に 恐ろしい…。外見は高さ2mほどの金属製で、ふくよかな女性を模っているが、寸胴型の胴体に左右に観音開き式に開閉する扉が付いている…。
その内部には釘 状の突起が仕込まれており、中に人を閉じ込めて扉を閉めると、突起が徐々に肉体を貫いて行き、身動きが取れないまま徐々に死に至らしめる”拷問機械”なん だけど、バートリーは血の採取が目的だったので、その突起を全て鋭利な刃物にして血を集めその血を風呂として若さと美貌を保とうとしたという…。彼女が 使ったとされる鋼鉄の処女は第二次世界大戦の爆撃で紛失するまで、博物館に保管されていたから写真等で見た方も多いかも知れないが、このあたりまで来てし まうと、スプラッター映画も真っ青ですよね。(恐)