■土偶
日本各地の遺跡から発掘される土偶は、多くの謎に包まれた奇妙な土で出来た人形なのは皆さんご存知の通りだと思います。まず、その形状というのがかなり異様ですもんね?多くの土偶は乳房が異常に大きかったり、腹が異常に出ていたり、耳・鼻・口等、顔のパーツがなかったりして、人間のリアルな像には程遠い…。縄文土器に見られる造形力からしたら、もっと人間らしい人形をつくる事は可能だったように思うんですけどね…。
更に不可解な事は、ほとんどの土偶が手足や首を失った無残な姿で発見される事が多い。1000体以上の大量の土偶が発見されながら、一つとして完全な土偶が見つからなかった遺跡もあるそうで…。しかも、構造をよく見てみると、最初から破壊しやすいように製作されたモノが多いのも事実らしい…。

その裏付けとなっているのは、殺された女神の死体から作物が誕生した!という神話…。このタイプの神話は世界各国に残されており、日本にも「古事記」にスサノヲノミコトによって殺されたオオゲツヒメの死体から五穀が生じたという記述がある。
かつて、縄文時代に農業はなかった!とされて来たが、近年では原始的な植物栽培や稲作が行われた形跡が認められる遺跡も発見されている訳で…とすれば、縄文人が土偶の破壊を女神の殺害に見立て、作物の収穫を願い大地に霊力を与えよう!としていた可能性があるのではないでしょうか?

その他にも祖霊崇拝のため!だの安産祈願等の諸説はあるのだけど、いずれにしても単なる飾りや玩具ではなく、呪術的な行為に使われていた!という点では一致している。その姿は神あるいは精霊といった人間に似ているが人間でないものを表現していると考えられているそうですが、土偶は形を変え現代、人形を使った呪術になって残っているのかも知れませんね…。

亀ヶ岡遺跡は、今から約2500~3000年前の縄文時代晩期の遺跡で、その出土品は卓越した芸術性がある事で知られ、遺跡が発見された江戸時代初期から「亀ヶ岡もの」として、好事家に珍重されて来た。中でも、圧倒的な存在感を示しているのが、40年代後半に出土したこの遮光器土偶で、国の重要文化財にも指定されて、現在は東京国立博物館が所蔵している。
この遮光器土偶、誰もが仰天する不思議な形をしてますよね?そもそも「遮光器」という形容は、その目の部分が北方民族のイヌイット等が使うサングラスに似ている事から付けられたもので、眼鏡等なかったであろう縄文時代に、何故このようなものが…?って絶句してしまいそうですよね?
先ほど、土偶は農業の収穫や多産や身代わりのためつくられた!って書いたのだけど、それらの見解に一石を投じ人々を驚かせたのが、当時のソ連のSF作家、アンドレ・カザンチェフという人で、彼が提唱した仮説とは、遮光器土偶は古代人が宇宙服を着た異星人を見てそれをモデルに作った!という説…。

実は、実際当時のNASAの宇宙服と驚くほど似ており、NASAはこの遮光器土偶をヒントにして宇宙服を開発したのではないか?くらいな事も言われている訳で…。もちろん、その真偽は不明だが、土偶って本当に不思議ですよね?土偶は縄文時代早期に出現しているのだけど、ある時を境にして、弥生時代にはまったく作られなくなったのも不思議ですわ。何だか私なんか土偶に魅せられて遮光器土偶のレプリカを欲しい!って思っています(笑)。