■狛犬
神社へ参拝に出掛けると、参道の入り口や社頭で、たいていは一対の狛犬に迎えられますよね?口を開いているほうは梵語の初韻の「阿」を、口を閉じているほうは終韻の「吽」を発していて、一切万有の原理を象徴しているようなの…。「高麗犬」(こまいぬ)と書かれる事もあるから、朝鮮半島原産のもののように思われるかも知れないが、そのルーツは中国の想像上の霊獣である壁邪(へきじゃ)にあるといわれている。

また、日本の古代には隼人(薩摩・大隈出身の男性)が吠声(犬の鳴き声)を出して宮廷の守護にあたったようで、この事が狛犬のルーツに関連しているとも言われている。
その一方で、中国には、インドから仏教を通じて”獅子像”が伝えられた…。古来、王権の象徴とみなされていたライオンだが、ライオンが生息しない中国では、獅子像もまた、壁邪と同じように魔除けのシンボルとなって、悪魔祓いの獅子舞や神獣としての唐獅子を生み出し、日本に伝えられていったに違いないだろうね…。沖縄の民家に見られるシーサー像もこの系譜に連なるものだろうと思う。
ところが!今日では獅子と狛犬は別物であるにもかかわらず、混同されている場合がほとんどの神社で見られる!本来、狛犬と獅子は別物であり、平安時代の日本では狛犬・獅子を左右に配して一対としていた!それがいつの間にか混同され、あるいは2つの形像が融合して、獅子像も狛犬とみなされるようになってしまったようなの…。

今度、神社に行ったら獅子か狛犬か見てみて下さい。本当の狛犬ってあまり見た事がない気もしますけど…。