■夏越の祓
大晦日には「大祓」という行事がありますよね?これはいわば「禊」なんですけど、実は、1年間に積もり積もった罪や穢れを祓うものではなくて、半年間の罪や穢れを祓う行事なんですわ…。何故「半年」なのか?というと、半年前、つまり、この6月の末日(晦日)にも「祓」が行われるからで、これが「夏越し祓」ですよね…。
夏越し祓は、2つの行事が主たるものでして、1つは「茅輪くぐり」と呼ばれる儀式…。神社の鳥居の下に飾り付けられた、チガヤというイネ科の植物を束ねた大きな「茅輪」を通り抜ける…。それによって、半年間の罪や穢れを祓う事が出来ると信じられている…。その茅輪から抜き取ったチガヤを使って、小さな輪を作って持ち帰れば、夏を健康に過ごす事が出来る!とも言われていますが、私の経験上、そのチガヤは、たくさんの人の罪穢れを吸っている訳で、それを持って帰ってお守りになるか?は疑問ですけどね…。

もう1つは「人形で穢れを祓う」ですね…。和紙を人の形に切り抜いたものに、氏名、年齢、住所等を記した後、息を吹きかける!これによって、人形に自分の罪や穢れが移ると考えられている…。夏越し祓が行われる神社に、その人形を納め、清めていただく事で、半年間の罪と穢れが祓えるという訳ですわ…。
「夏越の祓」を伝統行事として残している神社は多いのですが、(北海道はあまり見ませんね)「大祓」のほうが案外…?
因みにですが、「夏越の祓」に”水無月”を食べると、邪気を祓い、夏バテもしないと伝えられている…。”水無月”は何も旧暦の6月の呼称ではなくて、伝統的な和菓子を指す!

その後、氷を口にする事の出来ない庶民のために、貴族が口にする氷をかたどって生まれたのが”水無月”で、三角形に切った白いウイロウの上に、甘く煮た魔を祓う赤い小豆を乗せた菓子だった。
小豆が乗せられいるのは、赤い色は魔除けになるとされているから…。京都では夏越し祓が行われる6月30日に、これから迎える夏を乗り越え、秋も健康に過ごし、大晦日までの残り半年を無病息災で過ごす事を祈って食べる風習が今も残っている…。