伊達市地域生活情報マガジン『むしゃなび』へ ブログ★むしゃなび トップへ [今日:1] [昨日:1] [416] rss feed
[2018.11.15]
■天使の涙
 砂浜を歩くと、「クッ、クッ」「キュ、キュ」といった音が鳴る砂浜があります。まるで砂が鳴いているように聞こえることから「鳴き砂」と呼ばれていますよね?京都府の琴引浜や島根県の琴ヶ浜等が知られていますけど、北海道でも室蘭のイタンキ浜、小清水町の小清水海岸、長万部の静狩海岸の三ケ所で鳴き砂が確認されています。 


 鳴き砂の音は、砂と砂がこすれあった音のように思えますが、実際には砂の層全体が振動する時の音と考えられているらしい…。人が砂の上を歩いただけで、言い換えたら、砂の層にほんの少し力が加わっただけで、砂の層全体が振動するそうなの…。 
 音が鳴るためには、砂の粒が揃っている事、砂以外の不純物が混ざっていない事、砂の粒が丸みを帯びている事等の諸条件を満たしている事が絶対的に必要不可欠なんだそうで、タバコの灰等、たとえ小さな物でも不純物が混ざってしまうと、途端に鳴かなくなるそうなんです。 
 
 限られた砂浜でなくては成立しない訳ですよ…。北海道に三ケ所も鳴き砂が存在するのは、北海道に美しい自然がより多く残されている証拠かも知れませんね? 
 
 鳴き砂が人達の関心と注目を浴びるのは、美しい砂浜である事以外、その音が非常に心地よく聞こえるからでもあるようで、鳴き砂の音は、400ヘルツ前後が基本周波数ですが、この周波数は、人が一番心地よく感じる音域なんですと…目に美しく、耳に心地よい鳴き砂は、それだけで魅力的なのかも? 
 
 鳴き砂が音を出すのは、砂の中に高純度の石英の結晶体が多く含まれているためで、中でも、俗に「天使の涙」といわれる「高温石英結晶体」が多く含まれているのが、私が住む隣町の室蘭イタンキ浜の鳴き砂ですわ…。 
 「高温石英結晶体」とは、火山の噴火によって出来た岩石が、急速に冷やされて固まったもので、まるで2つのピラミッドの底面をくつけたような独特な形をしている。美しく輝いているのが特徴で、その大きさは、わずか0.3ミリ程度のもの…。本州では天使の涙は極めて珍しいものだそうですが、イタンキ浜では、全体の約1割がこの天使の涙と言われている…。 
 
 たださ、最近では、小清水海岸は鳴き砂の音が出ないとか、イタンキ浜も鳴き砂のエリアが相当縮小している等とも言われていて、ボランティア活動で清掃なんかもされているようだけど、急務的にも処置をしないと、鳴き砂が鳴かなくなる日も近いでしょうね…。 
▼トラックバック(0)
このエントリへのトラックバックURL:
現在トラックバックの受信を停止中です
▼コメント(0)

▼コメントを書く...
*必須入力です
 「コメント」欄は日本語で記入してください。
 英字数字のみだと、コメントと見なさず投稿できません。
※コメントは承認後に掲載されます。
*お名前:
メール:
URL:
*コメント:
PROFILE
タリズマン・マスター
タリズマン・マスター
1995年から、この伊達市に、占いスペースを開き、運命アドバイザーとして占いをおこなっています。  
札幌、苫小牧など、遠方よりお越しになる方も、多く占わせていただいています。  
 
占いに使うアイテムは、タロットカード、占星術、など、多岐にわたりますが、アイテムをガイドとして使いながら、霊感によって、その人の本質を霊視します。  
この仕事についたのは、運命だと思っています。 
ブログ検索