■シンデレラ
皆さんよくご存知のシンデレラの話…。シンデレラという名前は「灰かぶり」という意味らしい…。意地悪な継母や姉たちにいじめられ、台所のススにまみれてこまねずみのように働かされる娘が、自分の祈りが通じたのか、魔法使いの力で王宮の舞踏会に行き、落として行ったガラスの靴がきっかけで王子の妃になる…このおなじみのストーリーは、美しいディズニーアニメの影響もあってか、いかにもヨーロッパ的なおとぎ話のイメージが強いのではないだろうか…?
実際、古くからヨーロッパで語り伝えられて来た「灰かぶりの娘」という民話が土台にもなっているんだけど…ところが!この話、原型を遠く遠くさかのぼって行くと、な・なんと!古代エジプトにたどり着く事を知っている方は少ないのではないでしょうか?それも、ギザのピラミッドの内の第三ピラミッド、メンカウラー王のピラミッドに由来しているらしい…。
ギザの三大ピラミッドは皆さんもよくご存知のようにクフ王のピラミッド、カフラー王のピラミッド、メンカウラー王のピラミッドなんだけど、この一直線に並んだピラミッドの内の一番小さめではあるけどメンカウラー王のピラミッドに”シンデレラ”の話の由来があるという…。
時は紀元前2500年頃、第四王朝の若きメンカウラー王は、ある天気の良い日に、王宮の庭に出て裁判官たちと歓談していた…。燦々と降り注ぐ陽光を一瞬遮って、1羽のワシが王の頭上を横切った!その時、ワシはそのたくましい両足の爪に引っ掛けていたものを歓談の輪の真ん中に落としていったという…。王は、足元に落ちたその物体を物珍しげに拾い上げた。それは女性の毛皮のサンダルだったという…。それは華奢で小さく、砂にまみれてはいるものの、持ち主の女性のたおやかな足を想像させるには十分だったであろう…。(お前は足フェチか?って突っ込み入れたくなりますけどね)
その当時はサンダルは生命の象徴でもあったらしく、王は天から降って来たサンダルを吉兆と考え、早速臣下に言いつけて、サンダルの主を探させたという…。
一方そのころ、ナイル河のほとりで、一人の若い娘が困惑していた…。彼女・ロードピスが水浴を楽しんでいたところ、川辺に脱ぎ捨てた毛皮のサンダルを、獲物と間違えたのかワシがつかんで飛び去ってしまっていた。仕方なく彼女は裸足で帰らざるをえなかった…。
数日して、王宮からの使者が村々を訪れ、例のサンダルの持ち主を尋ねまわった。当然、サンダルはロードピスの足にぴったりだったのは言うまでもないですよね…。彼女は王宮にともなわれ、待ちかねていた若い王、メンカウラー王の前に出る。実は彼女の村から王宮までは800キロも離れていたそうなのだが、それらの不思議な縁を語る彼女を王は一目で気に入り、めでたく2人は結婚する…。


月日は流れて、ロードピス王妃は世を去った…。メンカウラー王は妃の死を悼んで、やがて2人で永久の眠りにつくためのピラミッドを築かせた…。それが今日もギザに残る第三ピラミッドなんだそうだ!毛皮はフランス語で「vaire」なんだけど、この物語を翻訳した人物がガラスを意味する「verre」と間違えたのが、シンデレラのガラスの靴の由来だと考えられている…。
どちらにしても、ロマンチックな話なのは間違いないですよね?