■ウサンシー
「桃太郎」「かぐや姫」「つるの恩返し」等、日本にはたくさんの昔ばなしがありますよね…。そんな昔ばなしの一つ「浦島太郎」は誰もが幼い頃に一度は耳にした事があるはずですよね?浜辺でいじめられている亀を助けた浦島太郎は竜宮城へと招かれ、乙姫の歓待を受ける。そして、地上に戻る際、浦島太郎は絶対に開けてはいけないという玉手箱を手渡される。故郷へ戻ってみると、何百年という月日が経っていた。悲しみに暮れた浦島太郎は乙姫の言葉を忘れて、玉手箱を開けてしまう。すると中から白い煙が立ち上がり、浦島太郎は老人に姿を変えてしまった…。
主なストーリーはこんなところですよね?この物語の起源は古くて、原型とされる話は「日本書紀」や「丹後国風土記」にも見られる。もっとも、現在よく知られている形になったのはもっと後の時代なんですけどね…。
浦島太郎伝説は日本各地に存在していて、ここが物語発祥の地だ!ここが舞台となった浜辺だ!と伝えられる場所がいくつもある…。

隠作根子が与那久浜(与那原)を散歩していると、イリガンを拾った。イリガンとは女性が髪を結ったり垂らしたりする時に使うつけ髪、かもじの事らしいのだけど、そのイリガンを持ち主に返そうと周辺の女性たちに聞いてみたが、誰のものでもない…。途方に暮れて浜辺に佇んでいると、隠作根子の前に一人の美しい女性が現れ、それは自分のものだと言った。
すぐにイリガンを手渡すと、女性はお礼に隠作根子を竜宮に招待したいという…。彼女についていくと海が開け、海底の豪華な宮殿へと辿り着いた…。
盛大な宴でもてなされた隠作根子はここで3日を過ごすのだけど、ふと故郷が懐かしくなり、家へ帰ると申し出る…。隠作根子を竜宮へ招いた女性は、「ここは人間界とは時間の流れが違います。故郷へ戻っても、すでに33代が経過しており、身内の方々もいらしゃいませんよ…」と引き留めたが、隠作根子はどうしても帰る!と言って聞かない。そこで、女性は紙包みと1本の杖を渡してこう告げた…。「ここへ戻りたくなったら、杖を海に投げ込んで下さい。そうすれば、道が出来ます。この包みはそれまで開けてはいけません!」

すると中から白髪が飛び出して来て隠作根子にまとわりついた!たちまち彼は老人になってしまい、そのまま息絶えたという…。
これが与那覇村に伝わる物語ですわ…。浦島太郎では定番の亀も玉手箱も登場はしませんが、展開は瓜二つですよね…?
