■即身仏2
(先週からの続き) 彼らはまず即身仏になるために5穀を断った。
5穀は色々な説があるんだけど、米、麦、粟、稗、豆これらを一切断って1000日の荒行に入る・・・。その1000日が終わると更に、1000日間、5穀に5穀をプラスして10穀断った・・・。当然食するものなんかほぼない・・。
では何を食べたのか?
せいぜい雑草の根や小さな木の実なんかを食べたようだ・・。
湯殿山本明寺の本明海上人という方は5年半松の木の皮をはがして、中の薄皮を食したらしいのさ。
ましてその間、あのカブレる漆の木の液を飲むんだって! 最初私も半信半疑だったけど、ちゃんと新潟大学のミイラ研究グループという所で研究されていて、『たしかに飲んだ!』ってお墨つきなのね。
人間の体の中にはバクテリアが多く、究極に自分の体をミイラに近づけるんだけどバクテリア(雑菌)は死滅しない。だからそれを殺すために飲んだそう.
自分は縁があって毎年、1回は山形へ行く。
即身仏は、どこもそのお寺で丁重に扱われていて、人達の信仰も厚く、感心しますわ。
即身仏は、自分が2000日、3000日の行をして最後は自ら生きている内に地中に入り、いわば生き埋めの状態になる。
そしてまた、1000日過ぎて堀上げた姿が、あのお姿なのね。
彼らは皆、一様に辞世の句を残していて、
我に祈願するもの満願成就さすべし
・・・ってね。
即身仏と向き合うと、今でもこの姿で多くの人を救っているのだなぁって思う・・・。
たくさんの信仰を集めている和上人様なので、山形にお行きの際には、是非お参りしてみてはいかがでしょう?
私は今でもすごいパワーを感じますから、真のねがいならば必ず聞き遂げてくれるはずですよ・・・?
湯殿山注連寺の鉄門海上人、湯殿山大日坊の真如海上人、湯殿山本明寺の本明海上人、鶴岡南岳寺の鉄竜海上人、酒田海向寺には2体、忠海上人と円明海上人が安置されております。
興味のある方はぜひどうぞ・・・