■臓器の記憶
体の一部の器官に記憶が宿る… 聞いた事皆さんもあるのではないでしょうか?例えば、ある時、角膜移植手術を受け、再び目に光を取り戻した人物がいた…。術後の経過は順調ではあったのだけど、それ以来、たまにボーッとしていると、不意に車のナンバープレートが脳裏に浮ぶ…。あまりにも鮮明にナンバープレートの映像と数字が映像として現われるので、気になって調べてみると、そのナンバープレートが、実在し、更に調べると、その車は最近、修理に出されていたという…。
ピン!と来たその人物が、警察に問い合わせたところ、自分の角膜提供者は、車のひき逃げ事故で死亡していた事が分かった。お察しの通り、ナンバープレートの持ち主にひき逃げされていた!角膜が事故の瞬間の出来事を記憶していた…。
こんな事は、何かの小説の一部くらいに片付けられそうだけど、実際に、移植手術を受けて以来、これまで手にした事もないような楽器をスラスラと奏でられるようになったり、喉の移植手術を受けたところ、聞いた事もない外国語をスラスラと話せるようになったなど、臓器移植の結果、ドナーが乗り移ったかのように趣味嗜好や習慣、人格が変わったという報告はかなりの事例があって、決して少なくないそうです。

「原発性肺高血圧症(PPH)」という重い病を持っていた彼女は1988年、アメリカのコネティカット州のイエール大学付属ニューヘイヴン病院で心肺同時移植手術を受け、無事成功した。彼女には、ドナーがバイク事故で死亡した18歳の少年だという事だけが伝えられた…。
手術の成功から数日後の事、彼女は自分の性格や趣向が少し変わった事に気付く…。苦手だったビールやお菓子、食べ物を好むようになり、物静かな性格が見違えるほど活発になった!更には、夢の中に登場した見知らぬ少年のファーストネームを何故か知っていた…。
気になった彼女は本来はご法度ではあるのだろうけど、移植手術と同じ死亡事故の記事を手がかりに、何とかドナーの家族との接触に成功する。そして…彼女が変化を感じた事柄は、全て少年の趣向や性格と一致しており、少年のファーストネームは夢で見た名前と一致していたという…。この話は、クレアにより一冊の本になって、詳しく述べられているので、興味のある方は、どうぞ…。

ただ、クレア・シルヴィアのケースをはじめ、移植された臓器が記憶を持っているとしか考えようがない事例があるのも事実で、”科学では解明されないからありえない”と否定するのは、逆に科学的じゃない気がするのは私だけでしょうか?