■厄払い
「厄年」とは本来、陰陽道から厄難に遭う恐れが多い年として忌み慎む年齢を言った。その歳も時代や地方によって様々だけど・・・ ただ厄年の”やく”は厄難のやくではなく、神祭りする神役のやくで、そのための物忌みをする年齢であるという説もあって、必ずしも陰陽道に沿っているわけでもない。
厄年には、年の初めに、神社・寺院に行って厄除祈願を祈祷してもらうのが普通であるが、関東以北の地方は、北海道も含め、節分の日に厄払いをする所が多いようだ。
地方では、節分の夜に自分の年の数だけ豆を捨てて、厄年を避ける習俗があったり、女性は鱗模様の衣類を身に付けるものだといって、三角形の連続模様の着物や帯を作ることもあったらしい。鱗模様は、蛇や蝶を連想して脱皮を表すものだから、再生を意味するもので、厄年が生命力の再生の年であると信じていたのであろう・・・。
今日においても厄年が消滅しないのは、その根底に、人間の生命力には起伏がある事を人々が認めているからにほかならない・・・。
私個人的にはどうか?というと、「やっぱりあるんだろうなぁ。」というしかない・・・。だって厄年の時、そういう事実に遭遇しちゃったしね・・・。
厄年に厄払いをしないと、よくその厄が自分に来なくても、大切な家族や恋人などにその厄を振ることになるという人も多い・・・。これも私個人的には間違いないと思う・・・。
幸いにもこのコラムを見た、以下の方々は、早めに厄払いをして欲しい・・・。特に数え年で男性の42歳と女性の33歳は「大厄」といい、その前後の年齢も「前厄」「後厄」とされているからお忘れなく・・・。
~ 一般的な今年厄年の方(数え年) ~
(男性) (女性)
大厄 42歳(S40年生) 33歳(S49年生)
前厄 41歳(S41年生) 32歳(S50年生)
後厄 43歳(S39年生) 34歳(S48年生)
中厄 25歳(S57年生) 19歳(S63年生)
中厄 61歳(S21年生) 37歳(S45年生)
※男女共通の厄年 49歳(S33年生)