■山菜が出ました
連日の日和でお洗濯が進みます。 昨日はやっと毛布の洗濯ができました。
物干しざおと車の上で干して、
お日様の匂いのするぽかぽかの毛布になりました。
陽気に誘われてみどりたちが顔を出します。
畑のルバーブが大きくなってきました。

庭の三つ葉が食べごろに。


最後にさっと入れてしゃきしゃきの触感と緑色を生かします。春の山のごちそうです。
昨日は市街地に配達にも行きました。
以前住んでいた円山の家の隣のおばあちゃんが病院に通うのに同乗して、その帰り道のこと。
おしゃべりしながら運転していたら、視界の端に見事な山ウドの株が見えました。
ウドが、と云ったらおばあちゃんが喜んだので、
車を止めてUターンしてウドを見に行きました。
ちょっと登れば届くところだったので、
カッターナイフを持ってきて、立派な株の中から数本いただきました。
おばあちゃんが、あんた、まだあるでしょう、というので、うん、あるけど全部取っちゃうと株が弱るし、来年のためもあるから、いつも半分は残すの。といったらおばあちゃんは、あんたがとらんでも、だれかそんなこと知らん人がみんな取っちまうよ、と言って笑っていました。
5分くらい走ったところにいる叔父のところに持って行ったらとても喜ばれました。
おばあちゃんを家まで送って、ウドを渡したらあんた持っていきなさいというので、うちもこれから生えるし、息子もそんなには食べないから2本で十分、というと喜んでもらってくれました。
山の恵み、は皆のもので、うちの周りにも蕨や蕗、キノコなどを取りに都会から沢山の人がやってきます。
あるときばったりうちの前で出会った方と話していて、敷地の話になり、ここまではうちの敷地なんだけど、私が蕗を取るのはこの辺だけだから、他のところで取るのはうちは大丈夫ですよ、お話したら喜んでくださり、その数日後に私が留守の時に、立派な蕗をありがとう、お礼です、という置手紙とともに海藻を置いて行ってくださった方もおりました。
連絡先も分からないのでそのままになってしまいましたが、心温まる思いをさせていただきました。
それでも地元の方が、勝手に敷地に入られたり、立て看板を無視されたりしてつらい思いをされている話もよく聞きます。
先のおばあちゃんも、そういう経験がおありになるから、外から来る方のマナーが目についてしまうのですね。
確かに山菜が取りやすいところは人の敷地や草刈りをしてある管理地のことが多いとは思いますが、山に住む人々は都会より不便を容認して、山の厳しさと恵みとともに生きることを選んでいるので、山に住む者にとっては山菜も春のレジャーではなく生活の一部なのです。
そこを思いやってマナーを守って、山菜取りを楽しんでいただけると、みんな円満に山の恵みを分けていただけるのかなと思いました。
家に帰って早速ウドの穂先をてんぷらに。
剥いた皮と葉はじっくり煮て佃煮に。
こちらは定番の酢味噌あえ。

さて、元気もいただいたので、今日も穏やかな気持ちでクッキーを焼かせていただきます。
小さな平和から、つながって大きな平和に。
皆様も良き日を^^