■ストリート・アートを見に行く
同級生と作っている「都心を歩く会」を改名した「都心を歩かない会」の10月の企画を実行した。今回はなにかと騒がしい、韓国に関係のある町「新大久保」に行ってみた。
新大久保は古くからコリアタウンとして栄えている場所であるが、それはここが新宿に近いという理由がある。
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日本統治時代には日本と朝鮮の経済格差が大きかったので、多くの朝鮮人が日本に出稼ぎにやって来た。
1990年代になり留学や出稼ぎで日本に渡って来たニューカマーの韓国人の多くは、安いアパートが多い新宿歌舞伎町界隈に住み着いた。
そして若い女性は韓国クラブでホステスとして働き、男性らは海賊版ビデオの販売など在留資格に違反する商売をしていた。
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それが歌舞伎町の浄化作戦により、多くの韓国人達は新大久保でまともな商売をするようになった頃に、韓国ドラマ「冬のソナタ」で一気に韓流ブームが来たのである。
その頃ここに来るのは、ドラマに嵌った中年のオバサンが多かった。
その後、日韓の関係が不穏になり、ヘイトデモが新大久保に来るようになり、急に客足が落ちて韓国系の店の閉店が続いていた。
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現在は第二次韓流ブームで、日韓の歴史を知らない高校生達がKポップや韓国風ホットドッグを食べに来るようになり、新大久保は新たに賑わっている。
今回、新大久保駅に集まった同級生は4人だった。改札口を出て驚いた。待ち合わせの人達で大混雑である。
久し振りの私も、その賑わいに驚いた。
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(最近はアジア人が増えたので、アジアの野菜も日本で栽培している)
最初にコリアンタウンとは駅の反対側の街を歩く。こちら側はアジア人の街である。テレビによく登場する「海外送金屋」、「アジアの野菜を売っている八百屋」、「日本語学校」などを覗いてみる。
その後、また反対側に行きコリアン・タウンをブラブラするが、ここには我々のようなオジサンはいない。
そこで、適当なところでランチにする。
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この日は祝日の翌日の平日だというのに、街は若い女性が大勢歩いている。「学校へ行かないのか?」、「仕事に行かないのか?」と気になってしまう。
「最近の日本人は分らないなー」というのが、みんなの共通の認識だった。
食後は新大久保はオジサンには騒々し過ぎるので、隣駅の「高田馬場」に移動する。
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駅を出て、池袋方面のガード下がお目当ての「ストリート・アート」のある場所だ。ここには手塚治虫のアトムの絵が、壁一面に描かれている。
私は5回目くらいだが、みんなは初めてだが、あまり興味が無いようだった。
そこで仕方ないのでカフェを探して、お茶にする。
話題はいつもの病気の話ではなく、珍しく現役の時に自動車メーカーにいたK君を中心に電気自動車の話になったのが勉強になった。
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(おまけの話)
ストリート・アートは銀座ではあまり見掛けない。ガラス張りのビルが多いせいだ。しかし今回は銀座でストリート・アートを探してみた。
先ずは銀座5丁目の裏通りにある「あずま稲荷神社」のある「三原小路」にあった。「小龍包」が売り物の中華料理店の壁にあった。
中華風のアートだった。
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次は銀座通りの「ワシントン靴店」の壁にあり、これは以前から知っていた。その場に行ったら、ギターをつま弾く怖そうな男が座っていた。
どうしても写真を撮りたいので、恐る恐る「すみません」と言ってみた。
男は「邪魔か?」と言うので、「邪魔じゃないですが、写真に写ってしまいます」と言ったら、「別にいいよ」と言うので、この写真になった。
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私 「どんな曲を弾くのですか?」
男 「色々な。その時の雰囲気だ」
この場所は歩道から少し凹んでいるので、注意していないと見落としてしまう。
次は「王子サーモン」の横の壁にある大きな絵である。
王子製紙の向かい側にあり、王子製紙の子会社らしい。
サーモンと漫画の関係が分からない。
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