■ベトナム(28)・・・寿司バーに行く
(2013年8月12日) お世話になっている先生を2人、一区の日本料理店に招待した。
私は本当はあまり寿司は好きではない。
しかも、南国で生ものはあまり食べたくなかった。
でも、1人の先生が「寿司が食べたい」というので、1区にある「SUSHI BAR 」という店に行った。その店は大きな店で、お客も多いが従業員も30人はいる。これなら「生もの」も大丈夫そうだ。
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1人のX先生が「16貫寿司セット」を頼んだ。
私は「9貫とカッパ巻き」にした。
するともう1人のY先生が「寿司は食べられない」と言う。
私にしてみれば、「それなら店に入る前に言ってよ!」という感じだ。
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「何が好きか?」と聞いたら、「スキヤキが好き」と言うので、それを
注文した。寿司が出て来たら、X先生は寿司に対して箸を直角に持つので、寿司が半分から割れてしまう。
また、ご飯の部分をタップリの醤油に浸してしまう。
私は寿司のつまみ方、醤油の付け方、そして甘いタレの寿司には醤油は付けないということを教えた。X先生は「今まで誰も教えてくれなかった」と言う。
でも「寿司が好き」と言うわりには、飲み物にオレンジジュースなんか
注文していたから、「寿司が好き」は本当かなー?
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スキヤキが出て来た。
店員が鍋にネギを入れる。先ずは型通りのやり方だ。
次に肉を全部入れて、鍋の底を肉の油でこする。そして、その肉を元の皿に戻した。
次は「割り下」を入れ、その次にスキヤキのタレを入れて白菜を入れた。
私はもう我慢が出来ず、「もういい。自分でやる」と先生に通訳してもらった。白菜を鍋から出し、味を見てから肉を鍋に戻した。
そして赤みが消えたところで、私はY先生の器に肉を入れてあげた。
Y先生は「美味しい」を連発していた。
外国人が日本食を好きと言っても、本当の日本食の味は分からないだろうと思う。それでも、日本と日本人と日本食を愛してくれるのは嬉しい。
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(おまけの話)
スシバーの帰りにホーチミン市でただ1軒のスターバックスへ行った。
以前から私が目を付けていて、その内に行こうと考えていた店である。
スターバックスに行って驚いた。
店は満席で、コーヒーを買う人が店の中で長い行列を作っている。
私はとりあえず席を確保し、2人の先生にお金を渡し、「自分の好きなものを買って下さい。私は普通のコーヒーをお願いします」と言って席で待つことにした。
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しばらくして戻って来た先生は、「注文の仕方が分りません」と言う。
ここはベトナムなのだからベトナム人に分からなきゃ、私にだって分からない。でも、とりあえずカウンターへ行ってみた。
行列の後ろの人がなにか文句を言っている。
「早くしろ」と言っているのだろう。
私は英語で「フラぺチーノ・モカ、ショート、ツー。ツデイズ・カフェ、ショート、ワン」と言ったら、なんのことはない、簡単に注文が出来た。それを見ていた先生に、私はすっかり尊敬されてしまった。
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スターバックスに行くのはトレンディ。・・・らしい。
(今日の支払い)
スシバー・・・・・・・118万ドン(5900円)
スターバックス・・・・・22万ドン(1100円)
タクシー往復・・・・・・40万ドン(2000円)
これは日本に置き換えれば、9万円くらいを使ったことになる。
相当に高額なディナーであった。