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[2007.09.11]
■ドーナツには青春時代の思い出がある
9月9日(日)に第2回目のスロウフードマーケットが開催された。今回は前回よりも規模が拡大して、牧家ミルキングパーラーとイコロの2つの会場を使うまでになった。 
 
アップデートから出品を依頼された私の女房は、今回はイコロ農園でコーンドーナツを出すことにした。コーンドーナツとは女房の創作で、ドーナツの中にコーンを練り込んだものである。私は蒸したトウモロコシを出した。1本100円である。 
 
 
主催者のアップデートは前回の成功に気を良くして、今回はお客様が1000人以上も来ると自信満々である。私も女房もそれには懐疑的で、またあまり大勢来てしまうと対応が難しくなるということもあり、第2会場のイコロ農園で密かにドーナツを作って売るという作戦である。 
 
カップに山盛りのコーンドーナツを100人分作ることにした。コーンはイコロ農園で私が草刈りなどをして育てた愛着のあるトウモロコシである。 
丸型に仕上げたドーナツにシナモンシュガーを振りかけて、4個入りで100円である。私の試食した感想ではミスタードーナツより美味しいことは間違いない。 


当日は台風の影響で中止になるのではないかと心配だったが、晴れ男の私のことだ。 
やはり台風は去ってしまい、朝から絶好のイベント日和となった。伊達市の友人達も私のメールの案内でコーン・ドーナツを目当てにやって来てくれた。 
 
次から次へとお客様が来て、限定100カップはアッという間に売り切れた。みんな安くて美味しいドーナツに嬉しそうだった。 
 
終ってみたら、なんだか変だ。計算が全く弱い女房は材料費が105円かかっているドーナツを100円で売っていたことが分かった。よく聞いたら計算はしていなかったと言う。 
 
『だって、こんなドーナツで儲けちゃいけないでしょう?』と言う。まー、それもそうだなー。 
皆が『美味しい。美味しい』と言って食べてくれたのが、女房へのご褒美だった。 
 
 
(おまけの話) 
43年前にニューヨークにいた時のことだが、マンハッタン島から東に少し行ったところに位置するクイーンズという地区のマンションに住んでいた。 
 
周りは閑静な住宅街で、いつも買い物をするスーパーマーケットの隣には野球選手で有名なジョー・ディマジオのイタリアン・レストランがあり、その店のビーフカツレツのチーズ焼きを パンに挟んで出してくれるメニューが美味しかった覚えがある。マンションからバス停に行く途中にはダンキン・ドーナツの店があった。 
 
店を入った正面のサービスカウンターの上にはメニュー表が掛かっている。そこには色々なドーナッツの値段の最後に『イエスタデイズ』という欄があった。 
それは昨日の売れ残りを意味する。その値段は普通のドーナツの半額であった。 
 
週末近くなりお金が無くなって来ると、私はそのイエスタディズを買って食べてから仕事に行った覚えがある。少しばかり硬かったような気がするが、味に変わりはなかった。 
 
あの時から思うと、私だけでなく、日本中が豊かになったな~。 
  
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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