■母に似て来た顔
最近になってだが、女房から『あなたの顔はお母さんに似て来たわねー』と言われた。四谷に住む姉も同じことを言う。 だから、似て来たのは間違いないのだろう・・・・・・と思う。
現役の時は、『お母さんに似て来たねー』なんて誰からも言われなかった。
私の若い頃は両親のどちらにも似ていなかった。
それが最近になって母に似て来たと言われるようになったのは、多分、年をとったからだと思う。
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男も女も年をとると中性化して来る。
特に刈り上げをしたオババなどは、ジジイと間違えることがある。
私も年をとり中性化してきたのだろうと、少し悲しくなる。
どうせなら、『お父さんに似て来たわねー』と言われたい。
父は昔はかなりハンサムだったので、その父に似たい。
母は決して美人ではなかった。
その2人の間に生まれると、こうなるのである。
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娘は私に似ていると言われるのを嫌う。
DNAが私のものを受け継いでいるのだから、似ているのは不思議ではないのだが、母親に似ていると言われたいようだ。
その点に関しては私も同意見で、顔にしろ、スタイルにしろ、母親に似ている方が娘は得すると思う。
だが、性格や頭脳に関しては、どちらに似ている方が得するかという点に付いては、簡単には答えは出ない。
出したら家庭内で大変な騒動が起きるかもしれないので・・・・・。
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(おまけの話)
顔というのは非常にウエイトが高い。
これは仏像の話である。
私の彫る仏像はある人に言わせると、『橋本さんの彫る仏像の顔は本人に似ているねー』となる。
私は決して似せて彫っているわけではない。
似せて彫れるほどの技術が無いということは、本人が一番良く知っている。
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顔を彫るのは一番難しい。
他がいくら良く彫れていても、顔が駄目なら全てが駄目になってしまう。
僅かな彫刻刀の切り込みで、仏像の表情は大きく変わる。
そうしてみると、美人と不美人の違いはほんの僅かであることが仏像彫刻を通して判る。
だから整形美容手術で、かなりの不美人がかなりの美人に生まれ変るのは、私の場合はよく判るのである。
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以前は他人のことなのに、あれだけ嫌だった整形美容手術が、仏像彫刻を始めてから、私は全く抵抗感が無くなったのである。