■芸術かワイセツか?(2月5日)
午前9時にホテルを出て、グワリオールからカジュラホに向う。相変わらず道路は大混雑である。
途中で、オーチャという町で古い城を見学する。
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歴史上の建物らしいが、日本人の私にはあまり興味が無い。
これは日本に来た外国人がお寺を見るのに似ていると思う。同じような物が沢山あるので、2~3ヶ所も見れば満腹となる。
次に向かい側に見えた寺院を見る。
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これも同じような物だと思うので、先に進む。
暗くなりかけたところで、今夜の宿泊先のカジュラホに着く。
ホテルにチェックインする前に、ヒンズー教の寺院を見学する。
ここは私も以前からかなり興味があるので、シッカリ見る。
何故かと言うと、雑誌などで見たことがある人も多いと思うが、ミトゥナ像(男女交合のエロティックな彫刻)で有名なのである。
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広い境内に大きな石の塔が数棟建っていて、そこには『これでもか!』という数の彫刻が彫られている。
その彫刻の中をよく探すと、幾つかのミトゥナ像が見付かるのである。
これ等は純粋に『豊饒』を願った宗教的なものなのだそうだが、私にはとてもそうとは見えないから不純というか、不遜である。
これは芸術か?、宗教か?或いはワイセツか?判断が難しい。
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でも、これは世界遺産であるから、多分、芸術なのだろう。・・・と思う。
(当局の取り締まりの対象となってはいけないので、更に凄い写真を希望の人は、連絡をもらえば個別に送ります)
(おまけの話)
カジュラホへ向かう道路は田舎道で風景も長閑である。
そんな中で羊飼いの少女と背景の山がとても絵になる場面に出会った。
そこで車を停めて、彼女の写真を撮った。
すると彼女が手を出した。
『モデル代を寄こせ』ということである。
そこで200円相当を渡すと、近くで見ていた父親か爺ちゃんとおぼしき男が近付いて来て、手を出した。
続いて、母親らしき女も手を出した。
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インドでは老いも若きも誰でも、みんなが金をせびる。
こういうことに慣れていない私は戸惑う。
インドでは、『バクシー』といういわゆる「喜捨」が日常的に行われている。これは富のある者が、貧しい者に金銭や物を分け与えるという宗教上の教えだそうだ。
本来は「喜捨」という富のある者の好意であるべきものが、いまや、「バクシー」とは富のある者にせびる物乞い行為を指すようになり下がっている。
そんなわけで、私はモデルとなった少女以外にはお金はやらなかった。