■3分遅れでアウト (2月4日)
タイを離れて、いよいよインドに入る。
ここからは私とバンコック在住の動物写真家のO君と、東京から同行しているY君の3人旅となる。
午前7時25分発の飛行機でニューデリーに向かう。
ニューデリーからは運転手付きの車で3日間を掛けて、トラの棲むバンダウガル国立公園まで1000キロの旅である。
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インド特有の交通事情で、車はなかなか進まない。
(このことは後日、改めて・・・)
途中で世界遺産となっているタージ・マハルを見ることになっていた。
タージ・マハルは国立公園となっていて、午後5時30分が閉園である。
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車を停めて、入場券売り場まで走って行った。
着いたのは5時33分であった。たった3分の遅れである。
まだ係員はいるのに、我々の交渉を無視する。
『わざわざ日本から来たのだから、入れてくれ』と言うのに、知らぬふりをする。この国も役人は融通が利かない。
仕方ないので、川沿いの景色の良いところから、タージ・マハルの夕陽を撮る。
『タージ・マハルの中は何度もテレビで見たことがあるが、夕陽は見たことが無かったが、素晴らしいねー』と負け惜しみを言い合う。
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そこから更に120キロ先の宿泊先のマハラジャのホテルは120年前の建物であり、当時はゲストハウスとして使われていたようだ。だから立派である。
向い側には大きなマハラジャの館が見える。
到着時間は午後10時30分。
日本との時差は3時間30分。
私の知る範囲では時差に30分を使っている国はインドだけでは?
ここでも、インドは大国意識を出しているのかなー?
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(おまけの話)
宿泊先はグワリオールという町のマハラジャ・ホテルの3階に部屋を取った。
食事の時はエレベーターを使って下に降りる。
これが120年前のエレベーターだから、金属製で小さくて狭い。ドアには鉄格子が入っているが、錆びている。
ボタンを押すと、ガタピシと音を立てて上下する。
ところが2回目に乗った時はもう動かなかった。
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風呂は大きなバスタブがあり、同室のY君が先に入った。
次に私が入ったら、お湯が出ない。
マネージャーを呼んだら、『お湯が温まるのに30分が必要だ』と言う。
もう裸になってしまって、頭には水を掛けてしまっていた。
マハラジャの気分を味わうのも、楽じゃないのである。