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[2020.01.07]
■2人のベトナム人  
 
12月29日の朝にメールを開いたら、懐かしい人からメールが届いていた。それはベトナム人の若い女性のFさんだった。 
メールには「29日の夜行バスで神戸から東京駅に着く。久し振りに会いたい」とあった。 
 
前日の連絡なので、今回の私は用事があり午前中しか空いていない。 
彼女は以前に実習生として日本で働き、帰国後に再度、留学生で日本に来たのである。 
 
東京駅丸の内口で。 


その時に札幌の日本語学校に通っていたので、私からお願いして伊達市の友人達が何人も彼女に会って食事をご馳走してくれた。その後、彼女は神戸の大学に入学した。 
 
そして現在はアルバイトをしながら、日本での就職を考えているようだ。今回の東京行きは、埼玉県で実習生として働いている彼女の妹に会うためだそうだ。 
 
皇居二重橋前で。 
 
 
夜行バスは午前6時20分に、東京駅近くのバス発着場に着く。 
久し振りに会ったFさんは、すっかり日本人風になっていた。 
驚いたことに、妹が2人、8時に東京駅に来ると言う。 
 
私は1人は知っていたが、2人も来ているとは知らなかった。 
1人は埼玉県、もう1人は石川県に実習生として来ている。 
更に驚くことに彼女は女6人、男1人の7人弟姉妹だそうだ。 
 
日比谷公園の「鶴の池」の前で。 
 
 
ベトナムでは現在は無くなったが、以前は中国の1人っ子政策のように、2人っ子政策をしていて、3人目からは罰金だったそうだ。彼女の両親は男の子が欲しくて、罰金を払いながら生み続け、やっと7人目で男の子を授かったのだそうだ。 
 
東京駅で姉妹3人が揃ったところで、観光に行く。 
生憎の小雨で寒く、傘をもっていない3人の為に先ずはコンビニで傘を買う。ベトナム人は母国でも傘を持っている人、ハンカチを持っている人は少ない。 
 
新橋駅の蒸気機関車の前で。 
 
 
新橋では喫茶店に入り、モーニングサービスの朝食を食べた。そして彼女達の将来に付いて色々と人生相談に乗ったり、ベトナムの国の発展と3人が選んだ方が良い職業に付いても話し、少しは彼女達のお役に立てたと思う。3人が良い人生を送ってくれることを願うばかりだ。 
 
雨の中の観光は大変だった。皇居~日比谷公園~新橋~銀座~歌舞伎座~築地市場と案内し、私は用事があるので築地市場のバス停で彼女達と別れた。 
 
歌舞伎座の前で。 
 
 
(おまけの話) 
2人目のベトナム人はホーチミン市からやって来たハンさんだった。 
彼は以前にもブログに登場した男で、前回は「ベトナム人とレインボーブリッジを歩く」に出ている。 
 
今回は仕事の関係で1月3日に来日し、4日に我が家にやって来た。 
私が「買って来て欲しい」と頼んだベトナム・コーヒーを山ほど持って来た。 
 
ベトナムからお土産をいっぱい持って、我が家にやって来たハンさん。 
 
 
前回の来日時に私の持っているNIKONの一眼レフカメラより高級なカメラを買ったハンさんは、時々、メールでホーチミン市の写真を送ってくれる。今回は都電「荒川線」で、下町を巡るミニ撮影旅行に行くことになった。 
 
彼の交通費を節約するために、「都営交通1日券」(700円)を買うように勧めた。だから今回は全て都営交通で行けるルートを選んだのである。 
 
都電「荒川線」は王寺駅近くの一部を除き、専用車道を走る。 
 
 
先ずは都営地下鉄で「春日駅」に出る。そこから都バスで「大塚駅」に出る。そしてそこから、いよいよ都電「荒川線」の旅が始まる。 
このルートは私にとってはお馴染みで、もう飽きるほど来ているコースだ。 
 
ハンさんと私は、去年6月にホーチミン市で会っている。 
だから積もる話は無いので、道中は色々な話題が飛び出す。 
 
荒川線の沿線には季節外れのバラの花が残っていた。 
 
 
最近、ベトナムで問題になっているのは、中国の発電用ダム建設だそうだ。メコン川の上流の中国領でダムをいくつも作ってしまったので、下流のベトナム南部の水量が減ってしまったそうだ。 
 
その為に米農家は水不足で、いずれは米が作れなくなってしまうと言う。また満潮時には海の水が逆流して田んぼに入るので、それを防ぐためにいくつもの水門を作ったそうだ。ここでも中国は横暴なことをしているのを知った。 
 
荒川線の終点「三ノ輪橋駅」で。 
 
 
日本で問題となっている「カルロス・ゴーンの逃亡劇」に付いて聞いてみた。彼の話では「テレビの海外ニュースで日本の画像を短く流すだけなので、ゴーンが悪いかどうかも分からない」とのことだった。 
 
他には彼の仕事、私が昨年記念植樹をしたマンゴーの木の育ち具合、家族の話などをして、巣鴨地蔵通りで「お汁粉」を食べ、大江戸線の春日駅で新宿方面に向かうハンさんと別れたのである。 
疲れたが、楽しい1日だった。 
 
「荒川車庫前駅」にある「おもいで広場」の旧式都電の前で。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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