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[2007.11.06]
■心の故郷から届いた懐かしい香り
11月1日に壮瞥町の岩倉農園からリンゴが届いた。 
私が東京に戻る前に送付をお願いしてあったものだ。岩倉農園のリンゴは美味しい。 
私の好きな種類は『レッドゴールド』である。小さ目のリンゴに蜜が一杯詰まっている。 
 
今年の北海道は例年と比べると暖かく、リンゴの生育は良いが蜜が入り難いということをオーナーの隆さんが電話で話していた。 
 
果樹園のオーナーの岩倉隆さんは私の農業の師匠である。当初は私が隆さんから農業の知識を仕入れて、それをイコロ農園のTさんに教えていた。Tさんは俄か農民なので農業には疎かったからだ。 
 
その為に私は暫くは大きな顔をしていられたのが、その内にTさんはネタ元がバレたので、直接、隆さんから情報を入れるようになってしまった。 
それ以来、私はTさんの弟子となり下がっている。 
 



もう1人の農業の師匠は菅原さんだ。彼はレタスが専門だが、両親がお米や野菜やでんすけスイカまで作っている。 
その菅原さんに白花豆を頼んであったのだが、12日にそれが送られて来た。 
 
大きな段ボール箱を開けると、そこには米も小豆もジャガイモも入っていた。 
米は彼のお父さんが作った『ほしのゆめ』である。このほしのゆめは今、北海道で一番美味しいと言われている品種で、コシヒカリに匹敵する。 
 
私の女房宛ての手紙も添えられていて、『ぼちぼち粗大ゴミ化してくるであろう旦那さんの為に腕を奮って下さい』とあった。よく分っているな~。 
 
 
農家の人と友人になって知ったことがある。 
『農家は大変な仕事だな~』と勝手に思っていたら、どうもそうではないようだ。農業は自由業であるので、働く時間を自分で決められる良さがある。 
経営的なセンスさえあれば、今はかなり機械化されているので工場より楽かもしれない。 
 
2人とも経営者としての能力を持っているが、奥さんの力の方が大きいようだ。 
久し振りに北海道から届いた2人の作物は、忘れかけていた伊達を思い出すには十分な香りを運んでくれた。岩倉さん、菅原さん、『ありがとう』 
 
(おまけの話) 
食べ物というのは安全が一番大事であると思う。その次が味である。 
その安全が最近は怪しくなっている。どうもそれは我々の勘違いのようで、以前から怪しかったようだ。最近の報道では、一連の賞味期限の偽装や材料のごまかしなどが次から次へと表面化している。 
 
こうなると自宅で牛や鳥を飼ったり、団子を作らないといけなくなりそうだ。 
事件により食品に関わる仕事をしている会社の社長の程度の低さを知ることになり、悲しい。中国のことを笑っていた私は、笑っている場合ではなくなった。 
これからは氏・素性のハッキリしたものしか食べられないようになる。 
 
その点では伊達の農家や漁業の友人が多い私は、この先、食糧問題が発生しても安全な食材を手に入れることが出来そうだ。 
でも、あまり安全な物ばかり食べていると、長生きをし過ぎるという危険もある。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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