伊達市地域生活情報マガジン『むしゃなび』へ ブログ★むしゃなび トップへ [今日:1] [昨日:1] [879] rss feed
[2011.08.25]
■また腹が立って来た 
9月号の文芸春秋を読んだ。 
その中に万城目 学という作家が、「東電株主総会突入記」という記事を書いている。 
 
作者が昨年の12月に生れて初めて東電の株式を購入し、3月に原発事故に遭遇して、たった3ヶ月で大損をした話である。 
 
「東電株」は安定配当があるので、殆ど利息も付かない銀行預金をしている人はバカじゃないかと思っていたそうだ。 
 
文芸春秋9月号の記事 


それが原発事故を起こし、「本来は安全対策に回すべきお金を株主配当に回してしまって、原発の危険性を言わせないようにしていたことに気が付いた」と書いている。 
多少、自虐的ではあるが、株主総会の話も面白い。 
 
8月18日のニュースで、原発から放出される放射能が2000万分の1に減ったと書かれていた。 
 
中央区平和モニュメント(1) 
 
それでも、現在の放出量は2億ベクレルだという。 
10分の1だって凄いはずなのに、これでは理解を越えてしまう。 
 
これを喜んでいいのか? 
億と付けば、なんでももの凄い数の筈である。 
現在でも2億ベクレルの放射能が排出され続けているのである。 
これがどういうことを意味するのか、私には全く分からない。 
 
中央区平和モニュメント(2) 
 
10万年経っても残る放射能を、どうすればいいのだろう? 
我々の世代は、後世の人から恨まれることだけは確かである。 
 
なにも出来ない今の自分に苛立ちさえ覚える。 
それにしても北海道は福島から遠いせいか、「むしゃなび」に原発関係の書き込みが無いのが、少し寂しい。 
 
中央区平和モニュメント(3) 
 
(おまけの話) 
私の女房の実家は工業経営をしているが、以前は原発事故に関するニュースでもよく見る「南相馬」、「浪江」、「双葉」などに工場を持っていた。 
 
これ等の地域は緊急避難準備区域に指定されてしまい、人々は放射能の恐怖と毎日戦いながら生活している。 
 
中央区平和モニュメント(4) 
 
一方で、相馬地方には全国的にも有名な「相馬野馬追」がある。 
 
このお祭りのメインイベントの「神旗争奪戦」は、南相馬(元の町名は原町)にあった工場の裏手に接している雲雀ヶ原で行われるている。 
私も1度、見に行ったことがあるが、そのド迫力に圧倒された。 
 
1000年も続いて来た「相馬野馬追」が東京電力の原発事故によって消滅しないことを願う。 
▼トラックバック(0)
このエントリへのトラックバックURL:
現在トラックバックの受信を停止中です
▼コメント(4)
名前:紫力  2011.09.03 18:32:53
もう一つ  
 
>量(QUANTITY)ではなく間違いの質(QUALITY)こそ追求すべき焦点だと思います。  
 
には、全く同意できません。  
 
二種類の病気があるとします。  
 
A 死ぬまでにものすごく苦しむ。世界でこの病気になる人は10年に5人ほど  
 
B 死ぬまでにあまり苦しまない。世界でこの病気になる人は1年に100万人ほど  
 
あなたの意見ではAの治療薬を開発しろ、ということになります。私から見ると大いなる無駄遣いです。Bの治療薬を開発したほうが人類の為になります。  
 
ちなみに交通事故で死亡する人数は100万人/年、と推定されています(排気ガス汚染や原油汚染によるものは含まず)。 
名前:紫力  2011.09.03 18:23:34
shinjiさん、自動車の排気ガスや火力発電所から排出される汚染物質をご存じでしょうか。空気、水、土を汚染しているのですよ。またガソリンのもととなる原油で汚染された海域がどれほどあるでしょう。  
 
震災後に、中国で(放射線を体外に排出することができると信じられた)塩を買い占める人たちが現れましたが、中国の科学者はテレビで「そんなことをする前に、禁煙しなさい。そのほうがよほどガンの発生を抑えられますよ」と話していました。全くそのとおりです。  
 
数と質の両方で、自動車がもたらす被害は原発よりもずっと大きいのです。それでも、100%安全を確保できるまで自動車を稼働させてはいけない、と主張する人はいません。あたりまえです。しかし、原発に対してはあなたのような人がたくさんいるのが不思議です。  
 
>この先の何世代にもわたって基本的健康をおびやかした  
 
という科学的証拠はありません。原爆が空中で爆発した広島市でさえ、出生率は全国平均を大幅に上回っています。きつい書き方になりますが、あなたのような人が風評被害を広めているのです。  
 
本当に「この先の何世代にもわたって基本的健康をおびやか」すとお考えなのでしたら、広島や長崎の人に「そんな危険なところには住んではいけない。さっさと別の場所に引越しなさい。」と言ってください。  
 
ガンが怖いなら、喫煙や飲酒をやめたほうが手っ取り早いですよ。 
名前:shinji  2011.08.30 13:07:54
自殺者や交通事故による死者と原発事故の影響で死んだり病気になった人の数を比べるのは、正しいアプローチではないと思います。    
それはQUANTITYとQUALITYをはきちがえたものの見方ではないでしょうか?  
 
今回の原発事故はQUALITYに問題があります。 原子力が及ぼす危険を完全に予め処理しきれないままに、政府も企業も進めていき、事故の結果、空気、水、土といった人類が生存に不可欠な根本的要素を汚染させ、この先の何世代にもわたって基本的健康をおびやかしたという人間が人工的に作り出し、災害をもたらしたというところに、間違いの QUALITYがあるのです。 量(QUANTITY)ではなく間違いの質(QUALITY)こそ追求すべき焦点だと思います。  
名前:紫力  2011.08.28 14:23:09
>10万年経っても残る放射能  
 
残るも何も、宇宙からは常に放射線が降り注いでいますよ。  
 
日本では毎年、3万人ほどの人が自殺し、4千人ほどの人が交通事故で亡くなっています。  
 
では、毎年放射線で亡くなる人は何人いるでしょうか?どうぞお答え下さい。 

▼コメントを書く...
*必須入力です
 「コメント」欄は日本語で記入してください。
 英字数字のみだと、コメントと見なさず投稿できません。
*お名前:
URL:
*コメント:
プロフィール
心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
ブログ検索
最近のスナップから
2月の山中湖 
 
丸ビル方面の夜景 
 
ラーちゃん