■テレビの無い生活
朝起きてテレビでニュースを見た後に朝食を食べ、新聞を読んでいる間はテレビを消しておいた。 そして再度、テレビのスイッチを入れたら、全く反応が無い。
そこで契約先のCATV会社を呼んで、調べてもらった。
その結果は、「テレビが壊れています」とのことだった。
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このテレビは10年ほど前に、かなり高価だったが、思い切って買った日立製作所製の50インチ・プラズマテレビだ。
最近は老化現象か、画面にゴーストが残るし、上半分にはいつもオーロラが出ていた。
そろそろ寿命かな?と思っていたこともあり、諦めて有楽町のビックカメラに走った。
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係員に相談し、プラズマ方式と液晶方式の比較を教わり、液晶画面の方が省エネになると知り、それを注文した。
だが、生憎、在庫は無く、家に届くのは16日後だと言う。
テレビの無い生活というのは、結構味気ないものだ。
あれだけ「下らない」と言っていた番組でさえも見たくなる。
一日中テレビを見ないでいると、禁断症状が出て来る。
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2日後の夕方に、「もしかして・・・」と思い、抜いてあったコンセントを差し込んでリモコンのスイッチを入れてみた。
驚いたことに、テレビが映ったのである。
こうなると注文したテレビはキャンセルしたくなる。
でも、また映像が消えるかもしれない。つまらないことで悩む。イジイジしている内に新しいテレビが届いた。
そして、「テレビと女房は新しいに限る」と、納得したのである。
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(おまけの話)
生まれて初めてテレビを見たのは、中学1年生の時だと思う。
同級生のS君から、『テレビというものを見に来ないか?』と誘われた。
S君の父親は八王子の外れの恩方というところの小学校の校長先生をしていた。
その小学校に、近くのM電気がテレビを寄贈したのである。
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初めて見たテレビは大きな箱の中心に、4インチくらいの小さな画面があった。
映っている画像もハッキリしなかったが、なんだか興奮した。
その後、暫くして小金井駅前に街頭テレビが置かれて、夕方から放送が始まった。
そしてそのすぐ後に、我が家にもテレビがやって来たのである。
当時の人気番組は「ジェスチャー」、「プロレス」、「日真名氏、飛び出す」だったなー。