■マンションの住民達
マンションに住むと、近所との付き合いが無くなる。 隣にどんな人が住んでいるのかも分からない。
住民と私の行動時間が違うこともあり、エレベーターでも滅多に同じ階の人と会うことは無い。
だから、引越しの時に両隣りに挨拶に行ったのに、どんな人だったのかも思い出せない。
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そんな殺伐とした生活も飽きて来た頃に、エレベーターで同じ階の年配のオヤジと出会った。
そしてロビーで少し話をした。
彼の話では「火曜・金曜会」というのがあるので、それに来てみないか?という誘いだった。
早速、翌週に49階のラウンジに行ってみた。
数人のオジサンが週に2回集まり、雑談をする会だそうだ。
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これだけだと、寂しい年寄りの侘しい会の印象を受ける。
ところがメンバーは元管理組合の役員をしていた人達で、このマンションの生活を良くする為に活発に意見を出したり、活動をしている。
私も先日の大震災で、同じ階の人達が全く面識が無いのは問題だと感じていたので、この会に入ることにした。
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そして、フロア会というものを作るべく、1人だけで活動を始めた。
静かにしていればいいのに、どうも私は自分でもどこにあるか分からないスイッチが入ると、突然動き出してしまうのである。
でも、「いつも家にいられるよりはマシ」と女房は歓迎のようだ。
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(おまけの話)
このマンションには約6000人が住んでいる。
このマンションだけで伊達市の隣の壮瞥町の2倍近い人がいると思うと、その数に驚く。
住民の殆どが働き盛りの人達のようで、老人は少ないようだ。確かにエレベーターでも、年寄りには出会わない。
たまに出会うのは、乳母車を押す母親とか、小学生である。
エレベーターで知り合ったばかりのオヤジに聞いたら、「65歳以上の住民は150人くらいらしい」と教えてくれた。
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高齢化が問題となっている日本で、中央区のマンションはどうも標準的な日本の姿ではないようだ。
次に私はこのマンションに住む外国人を相手に、日本語教室を開こうと考えて行動を始めたところだ。
なんとかこのマンションを、みんなが住み易い場所にしたいと考えている。
どこに行っても、落ち着きの無い私だ。