■秩父34札所 満願の旅
秩父34札所巡りの最終回である。 11月26日から始まった巡礼の旅は、34札所を巡るのに5日間を要した。
最終回は2月4日で、33札所と34札所の2ヶ所のお参りである。今回はニュージーランドから戻ったH君も参加した。
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西武秩父駅からバスで泉田まで行き、そこから歩く。
お参りを済ませて、また駅に戻り、次は秩父鉄道で皆野駅で降りる。
そこからは町営バスで、最終目的地の水潜寺の前に着く。
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水潜寺で納経をする時に、若い僧侶に質問した。
私 『バスと電車で巡礼をしても、ご利益はありますかねー?』。
僧侶 『ご利益とは宝くじが当るというような特別なことではなく、毎日が何事もなく過ぎて行くことです』。
その言葉に私はかなり納得したのだが、その後の僧侶の言葉で大なしとなった。
僧侶 『その程度でご利益があるなら、私なんか四国霊場巡りを2回もしているんだから、相当のご利益が無くちゃー』。
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僧侶 『その時に一緒に行った友人とお御籤を引いたら、私は大吉で、友人は大凶だった。それなのに、大凶の友人は結婚出来て、私はいまだに結婚出来ない』・・・と、最後は愚痴になってしまった。
私は8年前に同じ道を全て徒歩で巡礼した。
そのお陰だろうか足も強くなったし、なによりもそのご利益でいまも元気でいられると思いたい。
帰り道に八王子に出て、3人で満願祝いをした。
そして、次の企画は大江戸線徒歩走破を約束した。
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(おまけの話)
今回の巡礼の旅に参加したH君は、第1回日目の自転車の巡礼に参加して、途中はニュージーランドへ行っていたので抜けている。
そして、最終回の巡礼に参加した。
最初と最後だけ参加して途中を抜いている。
こういう言い方があるかどうか知らないが、これは「キセル巡礼」というのではないかなー?
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そういえば、昔の国鉄ではよく検札があった。
キセル乗車を取り締まる為であった。
でも、「キセル乗車」という言葉は、いまや死語かもしれない。
今の若者は、そもそも「キセル」を知らないだろうから、キセル乗車となると更に分からないだろうと思う。
「昭和は遠くになりにけり」である。