■イベントの多い街「東京」
12月5日から、東京ビッグサイトで「エコプロ 2019」が始まった。
昨年、私はネットから申し込んで入場券を無料で手に入れた。
そこで今年もメールで、お誘いの案内が来たから行ってみた。
「エコプロ」とはHPによると、「エコノミー・プロダクト」の略語で「持続可能な社会の実現に向けて」とある。

(現在は東京ビッグサイト行きの1路線だけに運行されている)
勝どき駅前から「東京ビッグサイト行き」のバスに乗る。
・・・つもりが、バスは来たが満員で乗ることが出来ない。
運転手が「次のバスに乗って下さい」と言うので、仕方なく次のバスを待つ。次のバスもかなり混んでいる。外国人観光客が多い。

最近の外国人観光客、特に欧米人は個人旅行者が多く、公共交通機関を利用して移動するので、我々のような住民にも大きな影響が出ている。
観光客は新豊洲駅前のバス停で半分くらい降りた。ここには豊洲市場があるからだ。
残りの人達は終点の東京ビッグサイトまで乗っていた。多分、お台場に行くのだろう。日本もいよいよ「オーバーツーリズム」を考えなければならない時期に来ていると思う。

「エコプロ 2019」の会場は大混雑だった。
どういうわけか、会場には小中学生が大勢いる。入場者の60%くらいが彼らのようだ。
出展社は高い費用をかけて出品しているのだから、いますぐのお客にならない入場者はビジネスにならないと思う。私はその混雑に耐え切れなくなり、会場を後にした。

家に戻ってからHPで確認したら、次のような文章が出ていた。
「本展では企業、各種団体、行政など多くの出展者が、それぞれの環境の取り組みについて子ども向け学習資料を提供したり、製品開発について解説するな ど、積極的に児童・生徒の学習に協力しています」。
これに誘われて多くの学校が課外授業に取り入れたので、こんなに小中学生が多いのだろう。

帰りには晴海大橋を渡って少し行ったところにある、奇抜な建築物の写真を撮るためにバスを降りた。近付いてみたら、これは三菱地所の所有の「CLT PARK HARUMI」という建物で期間限定で建てられたそうだ。
そして「エデュテインメント(教育+エンターテインメント)型アトラクションを活用したコミュニティスペース」という斬新な企画をしている。

14日から一般公開の予定で、この日はまだ公開されていないので、外から建物を見て廻る。
この木をふんだんに使った建物は、東京オリンピックの開会式を行う新国立競技場のデザインをした建築家の隅研吾氏の作品だそうだ。
東京オリンピックが近付いたせいか、私の近くで次々と新しいデザインの建物が完成している。建築業界は、相当に儲かっているだろうなー。

(おまけの話)
暇人の私は毎年、東京工芸大学で行われる無料の公開講座に行っている。授業はシリーズで11月9日から、12月7日までの4回、行われた。
授業内容は「映像」、「デジタル技術」、「アニメ」など、デジタル技術を利用した芸術に関するものが多い。
授業は午後1時30分から3時45分まで、休憩をはさんでの60分の2講座である。

授業が終ってから、前日の夕方のニュースで見た「東京都庭園美術館」の庭園の紅葉のライトアップが綺麗だったので行ってみることにした。
場所は白金台でJR目黒駅から10分くらいの場所にあり、美術館を見ないで庭園だけなら入園料はシニアはたったの100円だった。
ここは旧朝香宮邸のあった場所である。

ニュースで取り上げたのでかなり混むと思ったのだが、来ている人は10人くらいで拍子抜けだった。池の畔にある茶室では、茶会の最中のようだった。
池に映る紅葉がとても綺麗だ。写真より実物の方が綺麗に感じた。
東京は探せば色々な催しがあるので、暇人の引退オヤジには嬉しい街だ。
