■ワット・ポーでマッサージ (2月2日)
帰国組には今日が最終日なので、お土産を買う為に、一緒に出掛ける。
またBTSに乗って、ジムトンプソンのアウトレットに行く。
その後にNARAYAという袋物店に立ち寄り、昼となったのでデパートのフードコートに軽食を食べに行く。
以前にI君が所属しているライオンズ・クラブで世話をしたことのあるタイ人留学生の女性が、姉と一緒にフードコートへ来た。そこで、午後はマッサージ組とお寺組に分かれる。
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私はお寺組に入り、BELLEという留学生とI君の3人で姉の運転する車でワット・ポーへ行く。
ワット・ポーの周りではタクシン派のデモ隊と警察隊の衝突があり、交通が混乱していた。
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ワット・ポーは巨大な寝釈迦像で有名である。
仏師である私にとっては、ことのほか興味深い寺である。
前回に来た時はまだ仏師でなかったので、ろくに見なかった覚えがある。
これは巨大である。しかも全身が金色に輝いている。
頭の先から足の先までは50メートルはありそうだ。
大き過ぎて、全体像が写真に収まらない。
足の大きさだけでも、私よりはるかに大きい。
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あまりに大きいと、なんだか有難味も薄くなりそうに思える。こんなに大きいと隠すのも難しいので、日本にあるような秘仏には成り得ないだろうと思った。
(おまけの話)
ワット・ポーはまたタイ式マッサージの発祥の地でもある。
だから、この寺の境内にはマッサージ館がある。
I君はマッサージをしたいと言う。
私は遠慮したいのだが、ただ待っていてもつまらないので、仕方なく付き合うことにした。
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50人くらいの客がクーラーの利いた薄暗い部屋で横になってマッサージを受けている。私も同じように横になる。
オバサンのマッサージ師が私の足から揉み始める。
そのやり方が、まるで拷問である。
筋を狙って、そこをグリッと強く押すのである。
痛いのなんのって、声を押し殺すので、涙が出て来る。
止めたいが、言い出せない。
30分が経過して、やっと終った。
お金を払って拷問を受けるんじゃ、まるでマゾの世界である。
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一緒に終ったI君は『少し痛かったが、終ったら気持ちが良い』と言う。
私はわざわざマッサージ組に行かなかったのに、なんでこんなことになってしまったのか、反省しきりである。