■浅草・新宿駆け足観光
伊達の農家のTさんが上京した。 東京で就職をしている友人の結婚式に出席する為だという。そこで私は『時間があれば、東京観光案内をしましょうか?』と伝えたら、『お願いします』と返信が来た。
結婚式の前日の午後2時にJR浜松町駅でTさんとその友人と待ち合わせて、東京駆け足観光のスタートである。
『浅草に行きたい』という希望を入れて、先ずは日の出桟橋から水上バスで隅田川を遡り浅草に向かう。
東京は意外にも水の都であることは、あまり知られていない。
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船を降り雷門から仲見世通りを進み、浅草寺にお参りする。秋の観光シーズンの土曜日ということもあり、どこでも人で溢れ返っている。
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伝法院通りから六区に出る。
『この六区にある演芸場やストリップ小屋から有名な喜劇王のエノケンや渥美清や欽ちゃんが出た。その後、タケシなどが続いた』と説明したが、Tさんはエノケンが誰だか分からない。
40歳近い年齢差を感じさせられた出来事だった。
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次にひさご通りの江戸下町伝統工芸館で職人の技術を見る。その先を更に進めば旧吉原となるが、今回はそこまでは行かない。
『通りが1本違うだけで、ずいぶんと雰囲気が変わりますねー』とTさんはビックリしている。
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暗くなって来たので、地下鉄で新宿へ出る。
歌舞伎町の裏の怪しい場所も案内してから、新宿駅西口近くの『思い出横丁』の昔風の一杯飲み屋に案内して、酒の飲めない私はそこで案内は終りとした。
4時間の短い時間で、駆け足で廻った東京観光であった。
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(おまけの話)
結婚式に招待されるとどうすればいいのか?
これは東京と北海道では大きく違う。
東京で結婚式に招かれると、お祝い金の額で悩む。
金額の判断基準は人によって多少は違うと思うが、私や周りの人に聞いたところによると下記のようになる。
1、ホテルの格により、1人当たりの披露宴に掛る費用を推察する。
2、新郎・新婦との親しさを加味する。
3、関係が親戚と友人では、親戚である方が額が多い。
4、それとなく知り合いに聞く。
それでも出席した時には、『あの金額で良かったかなー?』と心配したり、時には義理で出席する結婚式が帝国ホテルなんて知らせが来ると、『止めてくれよー。それなら家族で豪華な食事に行った方がよほどましだ』なんて思うのである。
ところが北海道は面倒が無くて良い。
結婚式は会費制なので、知らせて来た会費を持参すれば良いからだ。
この方式を初めて聞いた時はビックリしたが、今になって思えば、その方が合理的で良いと思うようになった。
でも最近は結婚式に呼ばれることも無く、呼ばれるのは葬式くらいになってしまったなー。