■小さな庭の秋
東京にも秋が来た。当たり前のことである。 でも、この当たり前のことが現役の時は気持ちに余裕が無くて、『秋を味わう』なんて出来なかった。
引退して時間と気持ちに余裕が出て来ると、今までは見えなかったものが見えて来る。
我が家の小さな庭にも確実に秋が来ている。
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今年の2月に壮瞥町のIさんの指導で枝を落とした柿の木に、たわわに実が付いている。鈴なり状態である。
ひとつ取って食べてみたら、すごく甘い。
柿の葉が斑点状に色が変わっている。これは病気かもしれない。紅葉はあまり期待出来そうにないようだ。
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隣に植えてある金木犀(キンモクセイ)が満開で、甘い香りを漂わせている。オレンジ色の花が朝の陽を浴びて美しい。
夏の間、いつも咲いているのを見たことがない朝顔が種になっている。
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東側にある柚子も例年よりも大きな実を付けている。
今年の春に肥料をやったのが良かったようだ。
これらを切り取って部屋に入り、お皿に飾って写真を撮った。こころ休まる朝のひと時であった。
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(おまけの話)
柿の木は本州が北限で、北海道には無い聞いた。
だから、秋に本州に来た北海道人はたわわに実った柿の木を見てびっくりするようだ。
でも、その柿の木がイコロ農園にはある。
なぜあるのかは分からないが、前の所有者が植えたのだろう。
私は実の成っているのを見たことがあるが、食べた話は聞いたことがないので、食べられるほどにはならないのかもしれない。
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我が家の庭に咲いている金木犀も北海道には無いらしい。この辺りの家でも植えている人が多いので、散歩をすると良い香りが漂って来る。
どうやら関東にはあって、北海道には無い物が多いようだ。でも、だからといって何も困ることは無い。
北海道には無くて助かる物の筆頭は『ゴキブリ』ではないだろうか?