■半世紀の年齢差を超えた文通
ある日のことである。 門のインターフォンのチャイムが鳴った。
出てみると宅急便であった。名古屋から来ていた。
誰だろうと思い差出人を見ると、夏に伊達のコテージで知り合った名古屋の8歳の少女からだった。
彼女も両親と一緒にコテージに来て、夏のなん日かを過ごしていた。
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ゴルフ場のコテージは子供用の施設が無いので、毎日のように我々のコテージに遊びに来ていた。
目的は我々の持っている任天堂のTVゲーム『どうぶつの森』で遊ぶ為である。
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半世紀を超える年齢差のある私の女房と彼女はゲームを通して、全く同じ精神状態になって遊んでいた。
こんなに年齢差があっても分かり合えるというのも、考えてみれば素晴らしい道具であると思う。
彼女達が帰ってからも、名古屋から可愛い手紙が来る。
女房も返事を出すので、また手紙が来る。
昔はこういうのをペンフレンドと言ったが、今は何というのか?
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ペンフレンドというものは歴史の彼方へ去ってしまい、いまはメル友に置き換わってしまったようだ。
いまや我が家に来る手紙の大半は、請求書かダイレクトメールくらいになってしまっている。寂しいことである。
そんな中で、8歳の少女からの手紙は私達の心を癒してくれる。
(おまけの話)
名古屋の少女からの手紙には素晴らしいプレゼントが同封されていた。
それは「どうぶつの森」のキャラクターのフィギュアと、壮瞥町の羊牧場に連れて行ってあげた時の写生である。
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亀の村長さん、鳩のカフェのマスター、たぬきの商店主、フクロウの博物館長、犬のミュージシャンなどまだまだある。
テレビの画面から飛び出したこれらのフィギュアに女房は大喜びである。
お付き合いの多い私達は、時々、贈り物を頂く。
もう年なので、食べ物は多過ぎて近所にお裾分けしている。
でも、このキャラクターのフィギュアは多過ぎても困らない。
大事にしようと思う。
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でも、帰ってからも毎日のように『どうぶつの森』のゲームで遊んでいたら、なんとゲーム用リモコンが使い過ぎで壊れてしまった。遊び過ぎだと反省している。
でも、今の私達にはこれが仕事みたいなものだから、いいのかー。