■棚からメロン
伊達市の隣町の壮瞥町に百打会というゴルフ会がある。 私は3年前からその会に入れてもらっている。
昨年まではHさんという人が会長を務めていた。
ある日のことである。
壮瞥町の果樹園経営のIさんが、『新鮮なイカをもらったので、取りに来ないか?』と、連絡してきた。
Iさんの家に行く途中にHさんの家がある。
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午前中にそこを通ると、道路に面した家にはHさんの車があった。そこで、今年は伊達に来てからまだ会っていなかったので、ご挨拶に寄る。
ご夫婦で出迎えてくれたHさんは、相変わらずの元気であった。
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コテージに戻り、山の上の夕陽を見に来たYさんをジープで案内して戻ると、そのHさんが私のコテージから帰るところであった。
少し話をしてコテージに入ると、なんとHさんが有珠の名産品のメロンを2つも届けてくれていた。
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午前中に立ち寄っただけなのに、なんだかメロンの催促をしてしまった感じになってしまった。
こういう場合は『棚からぼた餅ならぬ、棚からメロン』と言うのだろうか?
(おまけの話)
メロンを頂いた翌日にMさんがコテージにやって来た。
彼は私達が7年前にこのコテージに来てから、ズーとお世話になっている人で、ゴルフ場の当直をしている今年75歳になる人である。
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そのMさんから聞いて驚いた。
今年の5月7日に、彼はなんとエージシュートを上回る75歳で「73」という驚異的なスコアで1ラウンドを廻ったと言う。
更に、40代後半の時にはボーリングでパーフェクトの300点を出したこともあると言う。これはもう驚きを超えて、脅威の怪物である。
こんな人が後期高齢者なのである。
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これからの超という字が似合う高齢社会は、今とは全く違う世界かもしれない。
そう遠くない時期に後期高齢者になる私は、とりあえずは近い内にMさんにゴルフの手ほどきを受ける約束をしたのである。