■内は10代、外は70代の街
テレビや新聞の報道では、この季節の風物詩として花菖蒲の開花を知らせている。 そうなると『行かねばならぬ』という気持ちになってしまう私に腹が立つ。
あまり遠方は面倒なので、一番近くて人気がある明治神宮に行ってみた。
菖蒲は雨が似合う。
でも、写真を撮るには雨は困るので、そこがジレンマである。
我慢どころとして、梅雨の前の曇りの日に行くことにした。
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原宿駅を降りる。すぐ目の前に竹下通りがある。
ここは若者の街だ。そちらに向かうのは、殆どが10代の男女である。
ところが、同じ駅でも反対側に向かうのは、殆どが70代以上の男女である。
原宿では山手線の内側は10代、外側は70代とハッキリと分かれている。
明治神宮の大鳥居をくぐると、都会だと言うのに静寂が支配している。少し進んで、左手の菖蒲園に入る。
500円の入園料を支払う。
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そして驚く。ここはまるで原宿の雑踏と同じではないかー!
花菖蒲を見る為に全国から観光客が押し寄せている。
外国人も大勢来ている。
こんなことになっているとは知らなかった。
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写真を撮るつもりが、あまりの人出で、立ち止まることも、戻ることも出来ない。
汗びっしょりとなり、『来なきゃ良かったー!』と後悔した日であった。自然は静かに鑑賞したいものだ。
東京ではそれも叶わない話だ。
それにしても、500円を返して欲しい。
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(おまけの話)
仕方ないので、花菖蒲園を早々に切り上げて、若者の街の方に向う。私は若者の方の組とは思っていない。
それほど、ずうずうしくない。
先日、私の娘からGODIVAのチョコレート・ドリンクの無料券をもらった。
それを使って、汗びっしょりの体を冷やす為であった。
明治通りに面したGODIVAの店内は明るく、清潔である。
無料券を出して、チョコレート・ドリンクをもらう。
メニューを見たら560円だった。
2階に上がって、ゆっくりと味わう。
これは美味しいが高いなー。
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札幌に行けばGODIVAのチョコレートは買えるだろうが、チョコレート・ドリンクは北海道にはまだ無いと思う。
冷房が利き過ぎていて、更に冷たいチョコレート・ドリンクなので、体が冷え冷えとなった。
花菖蒲園の入園料に500円を払ったが、無料ドリンク券で560円を得したので、考えてみたら、60円の儲けか?