■女心と秋の空
(2016年11月30日) 「女心と秋の空」という言葉があるが、その意味は「秋の空模様のようにコロコロ変る」という意味のようだが、何歳までの女性のことを言うのだろうか?
近しい女性(?)を見ていると、気持ちがコロコロ変るのではなく、ボケて自分が前に話したことを忘れているのだと思う。
(今回の写真は上の5枚が浜離宮恩賜庭園、下の5枚が小石川後楽園です)
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私がベトナムでお世話になったKAIZEN日本語学校の副校長が「紅葉が大好きなので、写真を送って!」とメールで知らせて来るので、サービス精神の旺盛な私は何回も紅葉の写真を撮りに行くことになる。
11月16日は晴天だったので、ウォーキングを兼ねて「浜離宮恩賜庭園」に行った。
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シニアはここでも優遇されていて、入場料は半額の150円だった。
園内に入り、カメラをぶら下げてブラブラする。
すると向こうに見たことのあるバアサンが、外国人のカップルになにやら説明をしている。近付いてみたら腕に観光ガイドの腕章を巻き、英語で説明している。
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彼女は同じマンションに住む80歳は越えているY子さんだった。
説明が一区切りついたところで、私は「こんにちは」と声をかけた。
彼女は私の方をチラッと見ただけで、「Follow me 」とカップルに言って去って行った。
私は少しムッとしたが、後になって考えたら彼女は非常に目が悪く、牛乳瓶の底のような分厚い渦巻き模様の眼鏡をかけている。
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これは冬の間に中に入った虫を捕獲するためのものだそうだ。
私も悪かった。「橋本です」と言うべきだった。
誰だか分からなかったのだろう。
彼女は中央区の観光大使の資格を持っていて、ガイドをするのが生き甲斐のようだ。1年前に亭主がテニスの最中に突然死した時はかなり落ち込んでいたが、今はそんなことがあったのも忘れたようにルンルンである。
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11月28日にマンションのデジカメクラブのメンバーを誘って、小石川後楽園に行った。この公園のモミジは真っ赤で、写真に撮ると非常に映える。
大江戸線に乗って飯田橋駅で降りる。そこから徒歩5分で小石川後楽園に着く。公園入口は入場券を買う人で混みあっている。
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ここに来ている人達はほとんどがオバサンで、他には大半が中華系観光客だ。彼らは自撮り棒を振り回し、自分と紅葉の写真を撮るのに夢中である。
日本政府は2020年に4000万人の外国人観光客を呼び込もうとしているが、観光立国というのは「自国民が小さくなっていること」とやっと分かった。
20年位前の日本人もヨーロッパで同じようなことをしていたことを思うと、パリジャンは今の私と同じように苦々しく思っていたんだろうなー。
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(おまけの話)
「紅葉名所 2016 」というインターネットのサイトがある。
このサイトから自分が気になっている場所を登録しておくと、「色づき」と「見ごろ」になるとメールで知らせてくれる。
しかも無料なのであるから、なんとも良い時代になったものである。
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私の住むマンションのデジカメ・クラブのメンバーは8名である。
その中で女性は1人だけで、しかもジジイ達に混じって彼女だけが40歳台で、撮影会の参加も彼女が一番熱心である。
「見ごろ情報」がメールで届いたので、小石川後楽園の撮影会の案内を会員に送信した。
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そうしたら会長の私を除く7人の中で、返事をくれたのは彼女ともう1人だけだった。みんな昔はサラリーマンをやっていたはずなのに、返事も寄越さないとはどういうことか?
現役時代は「ダメ社員」だったのかもしれない。
或いは「行かない場合は返事をしない」と決めているだろうか?
それでも私はボランティア精神で、我が儘なジジイ達の面倒を見ている。
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