■波除神社の形代流し
毎日、天気が思わしくなく、外へ出るのが億劫となっている。
そこで断捨離ではないが、外付けハードディスクにあるパソコンデータの整理を始めた。
新しくUSBメモリーを買ったので、それに画像を縮小して保存し直す作業である。これを3日間も続けていると、飽きるし疲れる。
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そんな時に築地波除神社の「大祓形代流し」が、6月30日に勝鬨橋の脇で行われると知った。これは「元旦から半年間の穢れを紙の人形の神具に託して、川に流す」という行事である。
そこで気分直しも兼ねて、小雨にも負けずカメラを持って見物に出掛けて行った。先ずは波除神社に行ってみたら、本殿前に「茅輪(ちのわ)」が用意されていた。
雨のせいか、お参りの人は3人しかいない。
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私は茅輪の前に立ち、作法に従って輪をくぐる。
その作法とは「茅輪の前に立ってご本殿に向かって一礼」、「左足で茅輪をまたぎながらくぐって、左に回り茅の輪の正面に立ってまた一礼」、「右足で茅の輪をまたぎながらくぐって、右に回り茅輪の正面に立ってまた一礼」。
「これを3度繰り返す」。
「最後に茅の輪をくぐって拝殿の前に行きお参りする」。
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お参りの後に社務所の売店の巫女さんに聞いた。
私 「今日は雨だが、形代流しはやるのですか?」
巫女「現在、奥で宮司と氏子代表が中止か決行かの協議をしていますから、まだ分かりません」
そこで私は決行に賭けて、先に隅田川に向かう。
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午後4時から形代流しをやることになっているのだが、現地には誰も来ていない。時間が刻々と迫って来るが、散歩の人さえいない。
4時を過ぎたので、諦めて家に帰るために勝鬨橋に向って歩き出した。
すると晴海通りを曲がったところに車が止まり、神主姿の人が降りて来た。
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慌てて神事が行われる場所に戻る。
一団は宮司、神主、氏子代表2名、関係者の女性2名だった。
神事が行われる現場には、波除神社の氏子もカメラマンも見物人もいない。
神主が隅田川のテラスに簡単な祭壇を設ける。
私は少し離れて後ろから見ていたが、そこでは手元が良く見えないので 勝鬨橋の上に移動する。
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宮司が下駄から木靴に履き替える。そして祭壇に向かう。
氏子代表の男性2人が横に立つ。関係者の女性2人は少し離れて後ろに立つ。
宮司が用意された祝詞の書かれた紙を取り出して、神事が始まった。
祝詞が終り、宮司は用意された茅か萱で出来た細長い筒状の物を隅田川に投げ入れた。
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そしてまた祝詞をあげる。次に私は驚いたが「御幣(ごへい)」も投げ入れた。最後にまた祝詞をあげて、女性が持参した紙袋を宮司が氏子代表に手渡した。
これで「形代流し」の儀式は終った。その間、約10分だった。
幸運にもこの式典の時だけ雨も止み、神事が終ったらまた降り出した。
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(おまけの話)
波除神社に行く時に家から歩いて築地大橋を渡り、築地市場の取り壊しの様子を見た。隅田川を渡る築地大橋は予想外に車の通行量が増えた。
豊洲市場から戻る時に、晴海通りを通ると勝鬨橋で渋滞に巻き込まれるのを嫌うのだろ。
小雨の中を築地大橋に近付くと、築地市場の取り壊しの様子が手に取るように見える。
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すでに90%くらいは取り壊されているように見える。
最近は昔と違って雨天の場合は作業が中止となるので、なかなか作業が進まない。鮮魚棟は姿を消し、取り壊し中の青果棟が少し残っている。
これが全て撤去された後には、どんなものが出来るのだろう?
小池都知事の言うことは、私はあまり信用していない。
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