■世間は狭い
私の住むマンションの管理組合で、私は副理事長を引き受けている。 今後、見込まれる修繕積立金の値上げを少しでも抑える為に、住民を代表して厄介な仕事に取り組んでいる。
最近では週末は殆ど、会議に明け暮れている。
現役の時から会議は好きでなかったのに、4~5時間にも及ぶ長時間の会議に耐えている。
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私の役目は改革である。
その中の多くを占める経費削減は簡単ではないが、私の好きな分野である。個人ではあまり経費削減はしないが、会社では徹底してやっていたという経験がこういう時に活きる。
全てのことを私だけで出来る筈もないので、コンサルタントの智恵を借りることにした。
3社のコンサルタント会社の社長と面談したが、まだどこにするかは決めていない。
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その1社に銀座に本社があるS社という会社がある。
銀座に出たついでに、会社を見に行った。
出迎えてくれた社長と打ち合わせをした後に、雑談になった。
ところがひょんなことからS社長は伊達市と縁があることが分かった。
私はかなりの確率で「ひょんなこと」が起きるようだ。
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伊達市のKさん、Sさん、Tさんなどの名前が出て来る。
私が伊達市に滞在していた時のゴルフ場のオーナーのKさんとは、スキー仲間でかなり親しいようだ。
これにはお互いに驚いた。
またまた「世間は狭い」と感じた日であった。
でも、そうかといって私は管理組合の副理事長なので、伊達市のご縁でS社に発注するというわけにもいかず、私は暫くは悩みそうである。
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(おまけの話)
「奇遇だなー」と思い、名前が出ていた伊達市の友人達にメールを出した。
イコロ農園のTさんから返信が来た。
『縁とは不思議なものですね。今年の夏は来られないのですか?。レイクのコテージも空いているようですよ。』とあった。
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こちらに越して来てから、なかなか伊達市に行く機会が無くなった。
暑い夏は涼しい伊達市に行きたいのだが、女房が嫌がるので仕方ない。
「世間は狭い」という経験をした翌日の朝に伊達市から荷物が届いた。
開けなくても分かる。
季節と差出人から判断して、「毛ガニ」であると察した。
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開けてみたら、更にエゾアワビも入っていた。
すっかり親戚のようになってしまった長老のKさんからだ。
すぐに電話をしたら元気いっぱいの声がしたが、『整形医に行っていたところだ』と言っていた。
いつまでも元気でいて欲しい。 Kさんは私の目標であるから・・・。
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