■防災訓練
11月20日に、このマンションでも防災訓練が行われた。 天気予報では雨なので、「中止となるだろう」と思っていた。
ところが天気予報が外れ、晴れとなった。
午前10時に54階から出火した想定で、訓練が始まる。
館内放送があって、住民は1階のスーパー前に集まることになっているが、殆どの人は来ない。
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集まったのは理事会、自治会、防災委員会のメンバーとその家族が多いようだ。
私は8月頃から防災委員に任命されたので、この日には係員としての仕事がある。
中央区の消防署からも10人の署員が参加している。
型通りの挨拶と説明があって、いよいよ開始である。
地震体験車は人気がある。
震度7までの体験が出来る。
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消火訓練は、消火器で絵に描かれた火に向かって、水を掛ける。
終ると次の場所に移る前に、賞味期限が迫った非常食を配る。
これが私の仕事である。
一緒の係になったのが、このマンションから選出されている中央区の区会議員のK女史である。
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彼女はまだ30代と若いが、なにしろ私ほどの背丈なので、圧倒される。
女性は私より少し小さ目の方が良い。・・・と思うのだが・・・。
今回の防災訓練の参加者は、子供を入れても約200人だった。
7000人も住んでいるのに、200人とは寂しい。
都心に住む人というのは、私の以前に住んでいた小金井と違い、かなり無関心なんだなーと感じた1日だった。
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(おまけの話)
私の今までの人生では、幸いなことに火災や地震で被害を受けたことはなかった。
だが、私の会社の社員にはあったが、これは可哀そうで、今でも思い出すと悲しさがこみ上げる。
それはXさんの住んでいたアパートのでのことだ。
ある日、そのアパートで夜中に火災が発生した。
彼は2階の窓から飛び降りて逃げた。
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ところが彼の奥さんは階段に逃げて、火に囲まれて亡くなってしまった。
Xさん夫婦は聾唖であった為に、火事に気が付くのが遅れた上に、お互いに声に出して知らせることが出来なかったのである。
それからかなり経ってから、Xさんは再婚出来たのがせめてもの救いで、私も嬉しかった。