■チンチン電車に乗って・・・
こちらに引越して来てから、都営交通に乗るようになった。 都営交通には都バス、都営地下鉄、都電などがある。
朝晩は通勤客が多いが、昼間はジジババばかりだ。
そんな都営交通で「都営交通100周年」というポスターを見掛けた。
その中に「都電荒川線のバラが咲いていて、週末には100周年を記念して花電車が走る」と出ていた。
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そこで都電荒川線のバラの花の撮影に出掛けた。
築地まで歩いて、そこから日比谷線で始発駅の三ノ輪駅に出て、終点の早稲田駅まで行くことにする。
三ノ輪駅にもバラの花が植えられている。
東京にただ1つ残された都電である荒川線は、バラの花と下町が売り物である。
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バラの花が多く、撮影にも適しているのは「荒川車庫駅」の辺りであり、また都電の車庫があるので花電車が停まっているのが見られると期待していた。
車庫の付近を歩いていた職員に聞いてみた。
私 『花電車は見られないのですか?』
職員 『奥の車庫にしまってあるので、見られません』
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撮影を終り、また都電に乗る。
最近の都電は近代化された素晴らしい車両が多いが、それでも発車の時には、懐かしい「チンチン」という鐘の音を出す。
いつになっても都電は、「チンチン電車」なのである。
このチンチンという音が無ければ、ただの電車になってしまう。
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(おまけの話)
途中駅の庚申塚で大勢のオババ達が降りた。
暇人の私も降りて、彼女たちに付いて行ったら巣鴨地蔵商店街に入ってしまった。
身動きも出来ないほどの中を、「とげぬき地蔵」で有名な高岩寺に行ってみた。
境内で「大雄山仏像を彫る教室作品展」というのを見付けた。
中に入ると50センチくらいの木の仏像が並んでいる。
係の人に色々と聞いてみた。
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私が仏像に詳しいので、不審に思った彼が質問して来た。
そこで、『東中野の成願寺で仏像教室に通っている』と答えると、なんとその人は中野に住んでいると言う。
そして、彼は遠い今の教室より、近くの教室の方が良いと思ったのか、近日中に見学に来ると行った。
思い掛けない場所で、仏像教室の営業をしてしまった。