■月島といえば「もんじゃ焼き」
私は今までに、もんじゃ焼きというものを食べたことがない。女房に聞いたら、彼女も『食べたことがない』と言う。 そこで、来客の為に一度は食べておく必要を感じた。
「もんじゃ焼き」と言えば月島である。
その月島はここから2キロくらい北に位置する。
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ある日のことである。
月島にもんじゃ焼きを食べに行った。
清澄通りから左に入った月島西仲通り商店街というのが、もんじゃの店が集まっている通りである。
200メートルくらいの商店街のいたる所に「もんじゃ」の店がある。
中には「4軒続いてある店の前にも、2軒ある」なんて、どうにも信じ難いような数のもんじゃ店の数である。
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お店の人に聞いたら、月島もんじゃ振興会のメンバーは70軒ほどあるという。
どの店が美味しいか分からないので、年季の入っていそうな「昭和30年創業」と書いてある「いろは」という名の店に入る。
どちらにしろ、「もんじゃ焼き」なんて、そんなに美味い物じゃないというのは食べる前から分かっている。
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店の人にやり方を教わり、その通りにやってみた。
小さなボールに入って出て来たキャベツが中心の具をかき混ぜて、それを熱々の鉄板の上に広げる。
その時に丸く壁を作り、水分が逃げないようにする。
暫くしてから小さな鉄のヘラで、端から削るようにして取ったものをそのまま口に入れる。
やはり想像通りの物で、あまり美味しいとは思えなかった。
これも、来客の希望を聞く為の試練だと我慢した。
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(おまけの話)
月島には中央区役所の出張所がある。
ある日、印鑑証明書をもらいに自転車で行った。
この自転車は娘が使っていたもので、電動アシスト式である。
マンションから快調に進んで行き、用事を済ませて家に戻る時に橋があった。
往きは人通りが多かったので、自転車から降りて歩道を歩いた。
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帰りは空いていたので、そのまま進んだ。
でも、いくら漕いでもその坂を登れない。
電動アシストなのに、何故かなー?
バッテリーが切れたのかなー?・・・と思い、ハンドルに付いている液晶画面を見た。
そうしたら、なんと電源が入っていなかった。
往きも電動アシストは使っていなかったんだー。
年をとると、こういうことが増えて来るので、自分でも嫌になる。