■甲府盆地の秋
友人達と山梨県甲府にゴルフに行った。 高尾を過ぎると、中央高速道路から見える景色も秋模様となっている。久し振りの甲府盆地には、もう早い冬が来ていた。
甲府盆地はぶどう狩りのシーズンも終り、そろそろ寂しくなる。ぶどう棚では、枯れかけた葉っぱが枝にしがみ付いている。
桃畑では、桃の収穫後でも取り去らない保護用のペーパー袋が白い花が咲いたように見える。
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その背景にうっすらと雪をかぶった南アルプスが見える。
かりんも黄色の実を付けている。
ところどころで見られる紅葉が真っ赤に燃えている。
これから日に日に寒くなり、甲州は冬となる。
今日で、甲府での今年最後のゴルフになるかもしれない。
スコアの方は2日前の山登りの疲れと筋肉痛で、全く別人のような内容だった。
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(おまけの話)
甲州名物は色々とあるが、昔から有名なのは「ほうとう」であろう。他には「ぶどう」、「桃」、「信玄餅」などが有名である。
高価なものでは「煮貝」が有名だ。海の無い土地で「あわび」が有名とは不思議だが、これには理由があるが、その話は別の機会に・・・。
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最近はB級グルメで「鳥もつ煮」が「B−1グランプリ」を受賞した。私はまだ食べたことが無いが、あまり食べたいとも思わない。
伊達市もB−1グランプリに出場出来るような、B級グルメを開発したらどうだろうか?
ところで、「ほうとう」である。
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これは簡単に言ってしまえば、「味噌煮込みうどん」である。色々な野菜が入っているが、決め手はカボチャである。
うどんは細からず、太からずというもので、普通のうどんより太く、きしめんより細い。厚みもきしめんほど薄くない。
昔はよく見掛けた「ひもかわ」よりは少し細いくらいだ。
ある時、社員と甲府に出掛けた時に昼食時間となったので、私が『ほうとうでも食べようか?』と言ったら、彼は『勘弁して下さい』と言ったので驚いた。
そして、その理由を聞いて納得した。
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社員の話、『ほうとうというのは、私が子供の頃にいつも食べさせられていた食事です。貧しい頃に食べる物が無くて、うどんに入れる具として、残り物の野菜の切れ端を一緒に煮込んで食べたのです。
ですから、やっと豊かになれたのですから、今更ほうとうなんてお金を出して食べたくないんです』。
彼は元は甲州の農家の息子だったのである。
うーん、「人には歴史あり」だ!