■白老で「お宅拝見」
毎年夏になると伊達市に季節移住していたHさん夫妻から連絡があった。彼らはわざわざ淡路島からやって来ているのである。 その時の話で、『白老に家を買ったから、遊びに来て』と言っていたので驚いた。
彼は冬は沖縄に季節移住しているのだから、1年に3~4ヵ月しか利用しない家を買ったのである。
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そこで早速、「お家拝見」に出掛けた。
往路は室蘭経由で海岸線を行った。
白老が近付いて来た時に、女房が言った。
『いま電柱の看板に白老牛の店と出ていたので、そこでお昼を食べましょう』
そこで矢印に従ってその店である「牛の里」に向う。
時間が遅かったのか店は閑散としていて、アチコチの用意された炭火の炉の熱が夏の日の暑さを更に暑くする。
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食事の後にHさん宅に向う。
町からかなり離れた場所で、その家は岩倉団地という住宅街の中にあった。
土地が60坪で、建坪は20坪くらいの築20年の物件だそうだ。買値を聞いたが、私には高いように感じた。
この辺りはバブル期に開発された住宅街のようで、住んでいる人達は引退した年寄りばかりのようだ。
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Hさんは『いつでも天然温泉に入れるから気に入っている』と言うが、人生の残り時間であと何回入れるか?
そう遠くない内に、ここは「介護団地」になってしまうと予想できる。
(おまけの話)
帰り途は内陸の白老大滝線を使って戻った。
この道は「四季彩街道」と名付けられていて、車窓から見る景色が素晴らしい。特に紅葉の時期が良い。
白老近くでは黒毛和牛の放牧が見られる。
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大滝から北湯沢を経由して壮瞥町に差し掛かる。
そこでI果樹園の前を通るので、立ち寄ってみた。
先日、東京に送ったイチゴ・シャーベットが日本郵便とペリカン便の経営統合による大混乱で、まだ着いていないからである。
I果樹園の奥さんは、日本郵便に怒っている。
普段は穏やかな人なのに、『シャーベットが溶けてしまったら、どうするのよー!』、と。気持ちは良く判る。
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農家の過酷な労働の上に、日本郵便のチョンボのせいでお客様に迷惑を掛けたんじゃ救われない。
そこで私の女房が日本郵便になり代って、私達のコテージで白老で買ったばかりの100%白老牛ハンバーグと、テレビで見た『いがめんち』を作ってご馳走した。
「いがめんちの話は、また別の機会に・・・」
日本郵便さんへ、「この費用は出してくれますか?」