■SUICAを持ったお医者さん
伊達市在住の医師のIさんから連絡が来て、『5月の連休に夫婦で上京する』と、知らせて来た。 私達は毎年夏にIさんの自宅に招待されて、彼の作った豪華料理をご馳走になっている。
だから、どうしても我が家に来てもらい、元料理研究家の女房の作る豪華料理をご馳走しなければならない義務がある。

Iさん夫妻は私の説明に従って、JR中央線で武蔵小金井駅にやって来た。
改札口をSUICAを使って通る2人を見て驚いた。
『えー、JRのSUICAを持っているんですかー?』と、私にとっては予想外のことだった。

自宅までは歩いて行き、少し早いが昼食とする。
食後はお茶を挟んで、色々な話題で延々と話が続く。
話が伊達紋別駅のことになり、私が『伊達紋別駅は鉄道が電化されていないからねー』と言ったら、『知らなかった』と驚いている。
自分の町のことなのに、伊達の人達は車しか乗らないので、知らないのである。それなのに、東京のSUICAは持っているから不思議だ。
更にIさんは、『東京の地下鉄の階段は歩く距離が長くて、足がガクガクしてしまう』と、これまた予想外のことを言う。
いまや都会の人の方が歩くことが多く、田舎の人より足が強くなったようだ。

やっと話が途切れたのは午後5時30分であった。
暇人の私達は構わないのだが、買い物をしなければならないIさん夫妻には名残惜しかったが、そこで打ち止めとなる。
夏の再会と、その時にご馳走になる手作りメニュー『毛がに入りラザニア』の予告を聞いて、サヨナラとした。

(おまけの話)
1か月ほど前の話である。
I医師の奥さんとお嬢さんとその友人のメキシコ女性を東京観光に案内したことは以前に書いた。
彼らがその後、京都に行くと聞いて、ちょっと拘りの京都観光と甘いもの屋の情報を知らせておいた。
その後、暫くして京都から宅急便が届いた。
開けてみたら、I医師からの贈り物で、私達の大好きな京都錦市場の京野菜専門店『かね松』の朝掘りタケノコが入っていた。

その日の夕食にタケノコご飯と、タケノコの煮物が出て来た。美味しかったなー。
京都観光では、私の推薦した錦市場とか甘いもの屋には万難を排して行ったようだが、その中の目玉観光である縁切り寺は、『時間の関係で行けなかった』とメールが来た。
でも、そんなところには行かない方が良い。
彼らには特に縁を切りたい人がいるはずも無く、行った為に大事な人と縁を切る羽目になってしまっても、私は責任を取れないしなー。
そういう私は女房と3回も行っているが、いまだに縁は切れていない。