■ホテル・オークラを見に行く
テレビで「ホテルオークラ」が2019年9月12日に改装オープンしたというニュースを見た。
2015年8月31日に大規模改修のために閉館してから、4年も経過した。
同級生達が「11月にはみんなで、新しくなったホテルオークラでランチをしよう」と言った。そこで東京に住む私が、代表で下見に行くことになった。

地下鉄「虎ノ門駅」を出て、赤坂見附方面に向かう。
途中で日本財団ビルが見えたら、そこを左折する。
更に進むと右にアメリカ大使館が見えて来たら、その先の左側がホテルオークラである。
しかし最後の200メートルが急な上り坂で、ここが一番の問題である。

ホテル側はオークラに歩いて来る人などは想定していないのだろう。
ヨロヨロとホテルに着いた私は、ドアマンに言った。
「歩いて来る人には、あの坂がキツイです」。
彼は「申し訳ありません」と言ったが、ホテルにしてみれば歩いて来る人はお客じゃないのかもしれない。

私は何回かホテルオークラに行ったことがあるが、泊まったことは無い。考えてみれば、東京に住んでいて、東京のホテルに泊まることは本来は無いはずだ。
もし泊まるなら、不倫を疑われても仕方ない・・・かもしれない。

そんなバカなことを考えながら、ホテル内に入り周りを見渡した。
不倫らしきカップルはいない。
見物客らしきオヤジがいた。
身なりが高級ホテルに合っていないので、すぐ分かる。
スマホでアチコチを撮影しているから、とても目立ってしまう。

ホテルオークラは以前のロビーの雰囲気が外国人客にとても評判が良かったそうで、新築した建物もその雰囲気を残すようにしたそうだ。
すると私にとっては、「なんだー、前と同じじゃないか!」となる。
でも落ち着いた雰囲気は「さすが」と思わせる。

ランチをみんなで食べに来るために、下見に来たのを思い出した。
先ずは本館の2階の中華料理店で、ランチメニューを見せてもうら。
4000~1万3000円まであるが、1万3000円のは美味しそうだ。
次に別館の和食店を見に行く。そこでもメニューを見せてもらったが、5000円から8000円くらいまである。
これにサービス料10%と消費税10%が掛かる。
どれにするかは、みんなの意見を聞いてみよう。

(おまけの話)
虎ノ門で食べ物に関係のある有名な場所と言えば、一番目は播磨屋本店である。ここは「おかき」で有名であるが、更に有名なのがボルボの宣伝隊である。
この宣伝隊は3台の大型トラックで、常に都内を流している。トラックの側面に大きく「天皇陛下よ、大天罰が下るぞ」という、良く意味が分からない文字が躍っている。

二番目は和菓子の「岡埜栄泉」で、ここは「豆大福」で有名である。
甘いもの好きの私は、この近くに来ると必ず店に寄る。
しかし予約客が多く売り切れでなかなか手に入らないが、今回はまだ残っていた。
ここの豆大福は大きくてとても1個は食べ切れなかったが、いつの頃からか大福の大きさがかなり小さくなってしまった。
これも時代なんだろうと諦めている

三番目は日本蕎麦屋「大阪屋 砂場」で、いつも前を通るが入ったことはない。建物の感じが大正時代のノスタルジーを感じさせ、いつかは入ろうと決めていた。
そして、今回やっと入ることが出来た。
ところが店の中には大勢の人が順番待ちをしている。
待つのが嫌いな私は「また次の機会に!」と諦めて、バスに乗ったのである。

(大正12年の建築)