■十五夜の満月
テレビのニュースで「9月12日は6年ぶりに、十五夜と満月が重なる」と伝えていた。そこで、その日の夜に、空を見てみた。東雲方面の空に、まん丸の満月が見えた。 小金井に住んでいた頃は、ここより遥かに自然も多かったが、空を見上げることはあまり無かった。
夏の間に滞在していた伊達市のゴルフ場「トーヤレイクヒルGC」でも、星空を見上げることはあったが、満月は見上げなかった。

満月は自然の中が綺麗と勝手に思い込んでいたが、今回の経験で都会の満月の方が綺麗だと思った。
明りの灯された高層マンションの上に登る満月は、それだけで芸術となっている。
部屋から見る満月より、下の見晴らしの良い場所からの方が良い写真が撮れるのではないかと思い、カメラを持って出掛ける。

場所は部屋からも見える晴海大橋の上である。
午後8時少し前に現地に着いたので、女房に電話した。
『そこから私が見えるかー?』。
女房は暗くて見えないと言っていた。
東雲の上に満月が出ているが、下からビルも入れて写真を撮るのは構図的にかなり難しい。
道路を走る車のライトを入れてみたら、なんとか写真らしくなった。

お台場の観覧車がネオンで色々な色に変化して、とても綺麗だ。
晴海大橋の下を屋形船が、レインボーブリッジへと向かって行く。見晴らしはいいが、風が強くて飛ばされそうになる。
都会の夜景はとても素敵で、私は1時間半もそこにいた。
満月は少し東雲からお台場方面に移動した。

(おまけの話)
晴海大橋の上では、あまり変化が無い。
月もあまり動かないし、屋形船も来ない。
潮風にあたりボーとして過ごしていると、変なことを考える。
そういう時に考えることといえば、「食べ物」のことである。
レストランに行ってメニューを見ると、時々、「シェフの気まぐれ料理」とか、「気まぐれサラダ」なんていうものに出くわす。

あれほど客をバカにした料理は無い。
私はシェフが気まぐれで作った料理なんか、お金を出して食べたくない。しかも、どんな物が出て来るか分からないのだから・・・。
それを注文して想定外の料理が出て来たら、返品できるのか?