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[2011.05.03]
■みどりのそよ風
伊達の童謡の会に2回ほど参加させていただいている。  
月一回のペースで、毎回2時間ほど、唱歌や童謡、心の歌などをみんなで歌う。毎回100人くらいの方が集まり、輪島先生の指導で歌い、また合間に作詞家や作曲家についてのエピソードをお聞きするのも楽しい。  



初めて参加した時に歌った「みどりのそよ風」は、懐かしい曲だった・  
一、みどりのそよ風 いい日だね  
ちょうちょもひらひら 豆の花  
なないろばたけに 妹の  
つまみ菜摘む手が かわいいな  
二、みどりのそよ風 いい日だね  
ぶらんこ揺りましょ 歌いましょう  
巣箱の丸窓 ねんねどり  
ときどきおつむが のぞいてる  
作詞 清水かつら、作曲 草川 信 となっている。  
わたしたちが知っている清水かつらの代表的な童謡としては、「叱られて」、「靴が鳴る」、「雀の学校」などがあげられる。  
清水かつら(本名 清水桂)は、明治31年7月1日、深川に生まれる。小さい頃に母が読んで聞かせてくれた童話やおとぎ話、母の歌った子守唄は幼いかつらの胸に刻み込まれた。  
かつらが4歳の時に、母は故あって離縁されたが、母を慕う気持ちが後に童謡という形で表現されたのかもしれない。  
かつらが6年生のときに第二の母を迎えたが、この母の実家が今の和光市新倉にあり、しばしば白子や新倉を訪れている。この時に見た白子や成増の風景、人々の暮らしぶりが後に童謡を作るときに影響を与えている。  
戦後生まれの「みどりのそよ風」は、白子と成増の間を流れる白子川を主題に作詞され、「夕やけこやけ」や「どこかで春が」の草川信の作曲を得て、明るい希望に満ちた歌として知られる。  
インターネットで楽曲を提供しているサイトの方は、次のように語っている。  
「わたしは、この歌『みどりのそよ風』をモーツァルトの『五月の歌(春へのあこがれ)』の続きをなす曲だと感じています。春が来たら、子供はこのように生活を楽しみますと歌っているからです。以前から好きな曲の一つです。1946年(昭和21年)に発表され、戦後のすさんだ人々の心を慰めた歌です。」  
そんなことを調べていたら、たまたま、5月1日付け北海道新聞コラム欄「卓上四季」にこんな一文があった。  
*5月である。「楽しや五月草木は萌え 小川の岸にすみれにおう」(青柳善吾訳)で、モーツァルトの有名な歌曲「春へのあこがれ」を実感する。  
ヨーロッパの中北部では、5月の訪れはとりわけ待ち望まれている。季節感は北海道も同様だ。オバーベックの原詩は、子供の目で楽しかった冬の遊びを思い出し、その上で花や小鳥の春を待ち望む。  
弾むような音楽は、これ以上ないと思われるほど単純で明るい。さすが神童の技と感心するが、35歳で早世した天才の、これは最晩年の作だ。赤貧の中で子供向け雑誌の依頼に応じて書いたという。*  
確かに「春へのあこがれ」と「みどりのそよ風」には、草木が萌え出した春の清清しい季節を迎えた喜びが素直に表れていると思う。  
伊達の近くではこの時期、カタクリ、キクザキイチゲ、エンレイソウ、エゾエンゴサク、水芭蕉、キバナノアマナなどの春の野の花たちが活き活きと咲き出し、北国の春の到来を告げている。  
童謡や唱歌は、懐かしくもあり、歌詞やメロディーも心にしみるものが多い。たまに声に出して歌うのも気持ちよく、幼い日々に帰っていける。  
(2011-5-2記) 
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プロフィール
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mimi_hokkaido
2007年に横浜から夫婦で移住。趣味は自然観察/山登り、そしてスケッチやエッセーを書く・・・ 
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