■100キロ先のお楽しみ
冬の間は寒いので、どうしても運動不足になる。 それなのに、最近はウォーキングも面倒になり、用足しは自転車で行くことが増えてしまった。
自室で仏像彫刻をしたり、本を読んだりしていると、たまに体を使うと筋肉痛になってしまう。
『これじゃ駄目だ』と思い、久し振りにゴルフに行った。

現役の時は平日はゴルフに行けなかったので、雨が降ろうが、寒かろうが、そんなことは気にならなかった。
それが引退していつでも行けるとなると、『雨が降ったら行かない』、『寒い時は行かない』なんて贅沢になってしまった。

3月後半の暖かな日を選んで甲府の境川CCへ行った。
お連れは女房と、その友人である。
もう少し経つと、ゴルフ場のある辺りは桃の花で一面のピンクの絨毯となる。
5ヶ月ぶりのゴルフなので、スタート前に少し練習をしてみた。全然、駄目である。
仕方ないが、そのままスタートとなった。
やることなすこと、全て上手く行かない。
年齢から来る衰えは隠しようもなく、前半が終った。

後半は頑張ろうと気合を入れたら、少し上手く行くようになった。ところが途中で大叩きをしてしまい、終ってみたら同じだった。
ワンラウンドで100を越えたのは、あまり記憶が無いほど昔のことだ。

(おまけの話)
自宅から境川CCまでは100キロある。
伊達の人にしてみれば、『100キロ先のゴルフ場に行くなんて、バカじゃない』と思うだろう。
でも、私はこのゴルフ場に行くのが楽しみでもある。
中央高速道路を走って行くと、八王子から先は景色が良い。山の中を縫うように走るこの道路は、ドライブするには気持ちが良い。
だが、帰りが辛い。
ゴルフを終って風呂に入ると、疲れて眠くなってしまう。
それをまた100キロも戻るのであるから、楽じゃない。

疲れ果てて地元に戻ると、決まって夕食は栄養を付けることになる。焼き肉屋に行くか、うなぎ屋に行く。
いつまで100キロ先のゴルフ場へ行けるか?、
今年が最後か?